知人からの依頼で急遽講師をつとめた。予定していた講師が急用でこれなくなりそうなので河村さん、お願いできますかというものだった。それがなんと36時間前。
後日談で、わたしは結構無茶ぶりしますけど、過去最大の無茶ぶりでした。にもかかわらず、ご快諾くださり、ありがとうございましたと、おっしゃってくれた。参加者のかたたちは、一応の満足を得てくださったようなので、最低限の仕事はできたのではないかと、あけた今日、フラフラになりながらこのブログを書いている。
この度、講師の依頼をくださったのは、先日、知人の紹介で知り合った経営コンサルタントの方。マーケティングが本職だ。このかたは、わたしが、これから、コンサルタントとして身を立てていくために、どうすればいいだろうと、悩んでいた時に、お会いくださって、色々アドバイスをくださったかたなのだ。
実は、お会いしたのはその時だけで、わたしの仕事っぷりなど、知る由もなく、それでも、わたしに講師の依頼をくださったのだ。もう、何年もそこでお仕事をされているかたなので、代打で講師をしてくださる人など、たくさんおられると思う。
そう、彼は、わたしに、チャンスをくださったのだ。本当にありがたいはなしで、彼にはリスクしかないからね。だって、ブログにはだかの写真を定期的にアップするような人間だよ、怖くて使えないでしょ。彼の今回のリスクをとった行動に関して、わたしは最大限の敬意をもって示す必要があったのだ。
もちろん、時間は36時間しかなかったが、自分ができる最大限の努力をして、のぞんだ。
そして、この一件は絶対に忘れてはいけない。もし、これを機に、講演の活動の幅が広がったとしても、彼がいたからと思わないといけない。もちろん、彼の前に出会った、先人たちの援助や気配りがあるから、ここに今わたしは立っている。
産んでくれた親にはじまり、育ててくれた先生、元々いた会社の上司、友達、仲間。そういう人たちのおかげで、わたしはここまでこれたのだ。これは本当に、みな簡単に忘れてしまう。自分一人でここまできたと思ってしまう。口だけになってもいけない。しっかりと感謝し、お礼をしないといけない。
わたしは、忘れないように、お礼および感謝リストをエクセルで作っている。そんなん、つくらな覚えられへんのという声もあがりそうだが、簡単に忘れるからね、俺はつくっている。
このたびの、一連の出来事により、人に感謝することをあらためて、思い出すことになり、いまいちど、自分に、お前はちゃんと感謝してるかと問いかけたのだが、一方で、これは、もちろん、やることをしっかりやっているからだよというのもある。
そう、普段からクソ丁寧に仕事をしていないと絶対にいけないということ。依頼されて、受けて、お礼も何も言わない奴は腐るほどいる。そいつらのことは、リストに書く必要もない。忘れづらいからね。そういう奴らから、再び依頼がきても、ごめんなさい、前回の時の応対が、あまりにもわたしにとって、衝撃的だったので、申し訳ないですが、もうやりません、と答えることにしている。
昨日のセミナーで、あいさつは大事ですよという話をして、その後の懇親会でその話になったのだが、実際、とても多くの人が、ちょっとした、気づかいや配慮がないという理由で、その店を選ばないとか、いうのが起こっている。
私できてますよと、思う人がいるが、本当に100%できていますかと言われると実際にどうなのだろうか。わたしもエクセルでリストまで作って、やっているが、それでも全然、見逃している。ああ、あの人に、あれだけやってもらったのに、お礼言えてないなってなる。
その時は、わたしは、人と会う量を極端に減らす。会うと感謝が起きる。いまある返していない感謝があるのに、そこにあらたに、感謝が増えると、わたしのキャパでは対応できない。だから、今は人と会うのを控えいている。まもなく、リストの人たちに、全部お礼を言える。そうなったら、また会う。
クソ丁寧に仕事をしてなかったら、今回の依頼も間違いなくなかった。今回の講演も自分が出来る範囲で、クソ丁寧にやった。ところが、それが、相手にとって、満足かどうかは、相手の判断にのみ委ねられる。こっちは、どうしようもできない。
だから、われわれフリーランスができることは限られている。現時点で、自分が持っている能力を最大限発揮して、仕事なり、配信を行ない、そして、あらゆることに感謝しお礼をいうだけだ。
それに価値があり、仕事を依頼したくなるかどうかは、あいての手のひらの中にある。そう思うと実にシンプルではないだろうか。
真摯に仕事に取り組み、クソ丁寧に配信し、ひたすら感謝をする。それを繰り返すだけ。
あとは野となれ山となれだ。それで、結果がでなかったら、しょうがないね。もっとがんばるか、辞めるかだ。
フリーランスなんて実にシンプル。それだけやってりゃいいよ。