最近やりたいことやっているだけじゃ駄目だよと書くことが多く、やりたいことやって、自由に生きていく批判みたいになっているけどそうではない。
自由に生きていただきたい、俺が、あなたが自由に生きたいというのを否定する、批判する権利なんて当然ない。むしろ、私は、その生き方を推奨するし、大いに羽ばたいてって思っている。
違う違う、俺が言及しているのは、やりたいことをやって飯を食っていくということについてね。
好きなことを、やりたいことを、趣味を仕事にして、それを食い扶持にしようと思っている人に対して言ってるんだからね。
自由に生きたい人は、こんなブログ読んでないで、自由に生きて欲しい。自由に生きるのに、こうしなきゃならないなんてことはないし、それに対して、こうしろって言っているわけではないので、あしからずご了承願いたい。
違うんだ。
それを商売にしようとしたら、あなたの提供するサービスとか商品を売らなだめでしょ。売るんだったら、買うお客さんのことを考えないと、商売もなにもあったもんじゃないよってことを言ってるのね。
極論を言うと、お客さんは、その商品やサービスが欲しいから買うのだ。もちろん、そこに、あなたがそれを作ったストーリーがのっていたとして、それに賛同して、感動して、買うということはあるけど、あなたがそれを作った理由が、あなたがそれを好きだったからという理由ではないのだ。
ややこしいが、それが本質だ。あくまでも商品やサービスがよくないとお客さんは買わない。ストーリーも含めてその商品に買う価値を感じたから、買ったのではない。あなたのストーリーがあったから買ったのではないということなのだ。
あなたがもし商売をするなら、お客様が、それを買いたくなるようにひたすら考え、作って、知らせていくしかないのだ。
わたしも自分が好きだからという理由で、商品やサービスを作って、まったく売れないという失敗を何度もしてきた。もちろん、これからもその失敗をゼロにすることは難しいが、お客様のことを考えることによって、失敗を減らすことはできると思っている。
事実、最近は、自分の好きなことより、お客さんがこれ欲しいだろうなというところからビジネスをスタートしているが、成功する確率は格段にあがっている。
それって、楽しいの?自分が好きなことじゃなかったらどうするの?って思われるかもしれないが、ここまできたら、嫌いなことは、直感的にやっていないし、やりはじめるということは、どこかで、やりたいことになっているような気がする。
そう考えると、スタートしていることって、少なくとも嫌いなことではない。それほど好きでなかったとしても、商売をはじめたら、ものすごく楽しい。
思うのだが、
自分が好きなことって、自分だけが好きなことじゃないですか。それをやっても嬉しいのは自分ひとり。
でも、それがお客さんにとって好きなことなら、それは当然ひとり以上だし、それが多くなるってことは、喜びも何倍、何十倍ですよね。
自分一人でよろこぶより、大勢のお客さんがよろこんでくれるほうが、実は嬉しいのではないかと言う気がしてきた。
人間は社会性をもった動物。社会がよろこぶことは、それすなわち、自分にとっても喜びになるからなのだろうか。
究極は、もしかしたら、自分が好きかどうかなんて、どうでもいいのかも知れない。
まあ、それでも嫌なことをやる必要はないので、自分がやりたいことをやり、それが、お客さんにとって、どうかってのを考えていけば、最高だぜって、なるかもしれませんね。