書くことから始まった

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書くってワクワクしない?

自分の脳の中にあるイメージを言葉にしてキーボードを叩く。最高に進化したワードプロセッサ機能のおかげで、それはみるみる文字に変換されていく。手で書いていた時からすると何倍のスピードになるのだろう。書けと言われたら絶対に書けないような漢字も見事にうつしだしてくれる。

打った単語は文章となる。読み手はそれを読むことで、絵がイメージが思考が脳の中に浮かぶ。その文章におどらされ、興奮させられるようなことがあると、どんどん文章を読み進めたくなる、先を知りたくなる。

当然だが文章がおもしろくなければ、ありきたりの比喩表現やステレオタイプな描写や説明ばかりだと、読者はとたんにブラウザを閉じてしまう。時間を使って、ブログやメルマガやwebサイトにアクセスし、その文章を読もうとしてくださっているのだ、当然、そこではおもしろいものを提供する義務がある。

読み手を徹底的に意識して文字を綴っていく。そうすることによって、色々なことが起こる。私に関して言えば、もし、書かなければ、もし、ブログでサーフィンの上達法について書かなければ現在の自分は絶対に存在しない。

昨年は雑誌4社とテレビ1社の取材があった。そこにいたったのは、まちがいなく、書いたからだ。もちろん書くだけが方法でない。話すでもいいし、踊るでも、走るでもいい。何か表現をすることで変わってくる。

てっとり早いのは書くだ。おもしろい、正しい、興味をそそる書き方をできるようになるのは、ある程度訓練が必要だが、日本語を綴っていくという行為は、そんなにハードルが高いものでもない。

普通に話せるなら普通に書けると思う(日本の識字率の高さからもいえる)だから、私は起業したい人や、自分を磨きたい人には、なにがなんでも書けとアドバイスしている。書くことが与えてくれるものは思いの外多い。

28歳から始めたサーフィン。子供が上達するようには全然いかなかった。何度やっても上手くいかない。世界中の文献をあさって、トライしたが全然上手くいかない。そもそもサーフィンの上達理論というのが、ゴルフのそれほどは多くない。それもあって、ますます伸び悩んだ。

ないから作ることにした。朝から晩までうまい人とそうでない人をみて、比べて分析した。永遠とそれを5年くらい続けることで、色々見えてきた。そして、わたしは独自の理論をみつけ、まずは自分で試してみた。

すると、どうしても乗り越えられなかった上級への壁を乗り越えることができた。回りの人がざわつきはじめた。みさおさん、最近上手くなったけど、どうやったんですかと、聞く人が増えてきた。

最初は口頭で答えていたのだが、2人3人と増えるようになったので面倒くさくなり、その時はやり始めたブログに書くから読んでくれと、独自開発した理論をブログというものに書くようになった。

仲間からは評判だった。上達もし始めた。すると欲がでてきたのか、ブログだから、全国の人も読んでくれたらいいなと思い始めた。ところが、どこの馬の骨が書いたかもわからないブログがそんなに読まれるはずもなく、ページビューはいっこうに増えなかった。

欲がでたら、ページビューが少ないことが急に虚しくなった。なんで、3〜4人のやつのために、こんなに一生懸命かかなあかんねんと。もう辞めようかなと思ったその時、なんと、読者のひとりからコメントが入った。

「いつも大変ためになる技術をありがとうございます。目から鱗です、試してみたら早速できるようになりました。これからも読みますのでがんばってください」

飛び上がって喜んだ。私のことを誰かも知らない、知らない人が、わたしのブログを読んでサーフィンが上手くなったのだ。そう報告してくれたのだ、これほどの、これ以上の喜びが他にあるのだろうかというほど、嬉しかった。

それから一変した。あの人に向けて書こう。あの人が読んでくれるなら書こうと、そうやって、日々ブログを、それこそ一心不乱に更新していった。

そうやって、無心で記事を更新していったら、徐々に読者数が増え、ページビューも増えていった。気づいたらページビューは1日4000にもなっていた。そのころは、もう多くの人に読んでもらいたいという意識はあまりなく、あの人に、あの人のためにという思いのほうが強かった。結果的に、他の人も読んでくださると、そういう感じだった。

そんなことを続けているとある日、他の読者からメッセージがきた。それは、わたしを心底驚かせた。長くなったので、続きはまた書きます。いったい何が起こったのでしょうか。

そうなんです、こういう奇跡みたいなことが起こるから、弟子やクライアントには、書きまくれっていってるんです。でも、これって結果がなかなか即効的にでないので、みなやらないんですね。石の上にも3年です。私も取材がバンバン入りだしたのは2年半を過ぎたころですからね。

とにかく、書きまくってください。きっと良いことが起こりますから。書こうよ、ブログ。