ほめるのは大変むずかしいです

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現状を変えようと思うじゃないですか。そして思いきって変えたとしますよね。例えば髪を切る。切ったらこういう褒め言葉をいただくことがあります。

「短いほうがいいね。前より全然いい」

今の状態をとてもほめる表現として、何かを比較対象にするというのは、とてもよいけど、それが過去の本人と言うのはあまり良くないですね。ああ、あまりいけてないと思ってたんだと、ショックを受ける人もいるわけです。

新人営業マン河村操はこれで失敗したことがあります。クライアントさんが店舗を改装されたので「わあ、めっちゃいいですね。前より全然いいですね」と言ったんですね。新人営業マン河村操は今の状況が最高に素晴らしい、これからとんでもない売り上げになりますよと言う意味を込めていったんですが、クライアントさんは過去を否定されたととったんですね。

「前はしょぼい店やったからなあ」とポソっとおっしゃっいました。

しまったと思ったけど後の祭りでした。こういうべきでしたねベテラン営業マン河村操ならこういってますね。

「いやいや、なんじゃこの店舗は、この壁面の奥行きが最高ですね。前の店舗はこの奥行きがたっぷりありボリューム感満載ですばらしかったけど、今回は壁面をミラーにしてますよね。これで今までの半分の在庫でもおなじボリューム感だせますよね。いやーこれは、すごいわ。在庫を持たずに同じボリューム感、ないわ~」

充分入りこんでるので、敬語でいうより、褒め感がでるんですよね。ベテランならではのギリギリ感です。中堅営業マン河村操がやったらきっとだめですね。なんや、このガキは生意気やなあとなりますね。

まあ、色々ミスして学んで行くんで、積極的に発言するのがいいんですが、そこにその時点で出来る最大限の配慮を盛り込めれば最高なものが出来ますので、是非トライしていただきたいですね。