漏れる溢れる

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もれだすとか、あふれだすってのが、きっともの凄く好きなんだなあって思う。気がついたらそんな話をしているようだ。先日友人に指摘された、その話ばっかりしているなって。

商売の方法ってのは色々ある。アプローチも多種多様だ。プランを立てて最初からある程度の大きさの規模を想定して始める方法もあれば小さく始める方法もある。はじめから、商売にするぞと始める方法もあれば気づいたら商売になっていたってのがある。

人それぞれ好みがあるとは思うが私が断然好きで間違いないのが、小さく始めて気づいたら商売になっていたって組み合わせ。始めるじゃなくて、始まってたってのがこの場合は正しい。

例えば今のメイン業務であるサーフィン上達のコーチっていうかコンサルタントの仕事がまさにこのパターン。遅くから始めたサーフィン。全然上達しなかったので必死で勉強した研究した。国内外の文献を読みあさった。ようやく上達したところで、周りの後輩が言い出した。ちょっと教えてくださいって。

その人数がやがて3人くらいになったとき、ブログを始めた。ひとりひとりしゃべるの面倒だからブログ読んでくれと。当然ブログなのでそれを読む人が全国に広がり始めた。その中からどうしても会って話が聞きたいって人があらわれてきた。じゃあセミナーやりますって感じでやがてそれが商売になった。

まさにこの感じ、漏れた溢れたって感じの商売がすごく好きだ。これってなかなか上手くいかないし大きく稼げる感じもない。でもこのスタイルが好きだ。

私が好きなダンスの先生。好きで踊りまくってただけなのに気づいたらスタジオを何軒も掛け持ちしている人気の先生になっている。

例えばこんなパターンはどうだろうか。いっつも座りっぱなしの仕事をしているから、体があちこちこって仕方がなかった。ヨガとかストレッチとか色々やってたけど全然よくならない。そんなある日椅子にもたれて背中を反らした時に腕を変なふうに動かしたら、肩こりが一気に楽になった。

なにこれ?今の動きなにヨガとストレッチが合わさったみたい。それに感動したその人はそれを色々追求した。その技はヨガとストレッチが合わさった感じみたいなので、ヨガレッチと名づけた。

これ凄い効くのよって同僚に話しだした。あまりにも効果があるので自分でお金をとって教えるようになった。やがてそれは口コミで広がり、ひとりでは教えられなくなった。そこで、インストラクターを養成することにした。

この流れはあまりにも自然で美しい。私はこんな商売が好きだ。だからといって他の方法が嫌いと言っているのではない。そこに違いがあるだけだ。どんな方法をとるのかは個人が決めればいい。法に触れておらず公序良俗に反していなければいいのである。

ヨガレッチのスタジオを開いたけど客が全然こないから、インストラクターでも養成して収入にするかってのも別に個人の自由である。それにお金を払いたいという人がいるならば。