「ふざけんな、なにが家族サービスじゃ!何様のつもりじゃ」と怒られたことがある。
3連休は日頃の感謝の意味も込めて家族サービスに徹しますと発言したときにだ。なんで怒っているのか最初は思っていたが、その本質を聞いてなるほどと納得しそれ以来使っていない。
家族は助けあって生きている。その仲間に対してサービスを提供するって感じはおかしくないかという言い分だ。この家族サービスという言葉のサービスのニュアンスは、サービス残業のサービスという響きに近い。提供している側は、それが強制か強制でないかは問わず、してやってやる感が漂う。
それを察知した相方が切れたのだ。
みなが普通に使う。該当のインタビュー。週末の家族にインタビューアが質問する。旦那が答える。横で奥様が子供をあやしながら笑顔で嬉しそうにしている。なんら問題なく使っている。わたしも同様に使っていた。
奥様が、使うのは問題ない。今日は旦那が家族サービスで連れてきてくれました。感謝していますってのは全然いい。
毎日遅くまで仕事をがんばってくれて、週末くらい休みたいだろうに、家族を楽しませようと遊びに連れてきてくれる。本当に感謝の気持ちで頭があがらないというのならいい。
旦那側も、いつも帰ったらご飯が用意されれている、お風呂も湧いている。子供もしっかり寝かしつけてくれている。週末くらいしか子供と遊べないが、そのときだけでも子供の相手は相当大変だ。それを彼女は、妻は、毎日朝から晩まで24時間体制でやってくれている。本当に頭がさがる。週末くらいはサービスしないと。
なんかとてもほほえましい、お互いに思いやる素敵な話になってしまったが、そういうことである。
サービスって言葉が相方は嫌いなのである。もっと素敵な言葉があればいいのにと言っている。殆どの人が問題なく使っているからいいようなものの、こうやって聞いてしまうと、サービスってなんだかなあと思ってしまう。
こんなに思いやりをもってお互いに過ごしている週末の家族。もっと素敵なことがあるような気がする。