コミュニケーションの達人が在来線で窓側に座った時に配慮する気づかいが凄い

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ブログのタイトルは長いほうが良いみたいなのでやってみた。反応を見てやり続けるかどうか決めることにする。

さて、今日の話題も新快速。いったい何が起こったのでしょうか。

大阪で仕事を終え草津に帰る。野洲行きの新快速、20時台は混んでいる。20時30分大阪発が出た後すぐ、20時35分に駅につき20時45分発の電車に乗る列に早めにつくことができたおかげで、通路側の1席を確保することができた。

窓側の席には仕事を終えたサラリーマン。疲れているのか窓枠に肘をのせ頬杖をつきながら左手でスマホを触っている。新快速の京都駅までの停車駅は、新大阪と高槻しかない。新大阪で降りる人は少なく、後ろの車両なら高槻で降りる人が割りと多く、一番多いのは京都駅で降りる人。

となりのサラリーマンはどこで降りるのかしらと思いながら読書に勤しむ。新大阪についてもまったく降りる気配がなく、開いた扉が閉じて駅を出発した。結論を言うと、このサラリーマンは京都駅で降りた。

京都駅で降りることがわかった私は、背筋を伸ばし腰椎を背もたれに出来る限り密着させるように腰を引いて膝頭を可能な限り引いた。足元に置いていたリュックを膝の上に乘せ、お腹の方に出来るだけ引き寄せ、最大限のスペースを開けた。通路側に座る人間としては最高の配慮だ。

ちなみに奥に座っている人が女性の場合は私はかならず立って道を譲る。私のようなおっさんとは出来る限り接触したくないだろという思いからそうする。さらに比較的重いかばんを彼女が持っていたとすると、座っている私を通過するために上に高くあげる必要があるので、筋力を要す。女性にとっては辛い状況になるので、出来る限り立つようにする。

対男性対女性によって、使い分ける気づかいで、通路側の人間にとって現在考えられる最高の配慮と言えるだろう。ところが、今回は窓側に座っている人間について。彼らはどんな配慮をするべきなのか。

いや実は窓側に座っている人間が降りる時にする配慮なんて厳密にはない。駅についたら、カバンが通路側の人に当たらないように気をつけて降りるだけだ。なので、今から配慮は間違いなくワンランク上のものだ、ここまで気を使う必要なんておそらくない。

ところが、もしあなたがあなたのために、ワンランク上のコミュニケーションの達人を目指すというなら、この記事は是非読んでいただき、早速実行していただきたい。おそらく、この気づかいをしても、誰も気づく人はいないだろう。ところが、これは、通路側に座る人に対しての最高の配慮になる。スペシャルを目指すあなたには是非目指していただきたい。ゴールドクラスのコミュニケーション術だ。

さて、それはいったいどういうものか。高槻駅につく手前まで話を戻すことにする。京都駅でおりたこのサラリーマンはもちろん高槻駅では降りていない。にもかかわらず、私は高槻駅につく10秒位前に足元にあったリュックを膝の上に抱え、できるだけ腹に引き寄せ、背筋を伸ばし背もたれに押し付け、膝頭を目一杯下げ、窓際のサラリーマンが降りられるように道を作ったのだ。ところが彼は降りなかった。

なぜ、こういう事態になったのか。カンの良い読者の方ならもうおわかりだろう。そう、彼は高槻駅につく10秒前に足元にあったカバンをとり膝の上に乘せ背筋を伸ばしたのだ。この動きをこのタイミングでされると、ほとんどの人が、あ、彼は降りるのだなと思ってしまう。私はあわてて、一連の行為にうつったということなのだ。

そうです。窓際の席に座っている人間がする最大限の配慮は停車駅の手前についたとき、もしその駅で降りる予定がないのなら、微動だにして動かないことだ。もし、通路側にあなた級のコミュニケーションの達人が座っていたら、その少しの動きを察し、道を作るためにスタンバイを始めるだろう。

鼻の頭が痒くても、座っているおしりがムズムズしても、駅につく数十秒前になったら、どうか動かないでいただきたい。それが通路側の人間ができる、ゴールドクラスのコミュニケーション術だ。その動きは決して陽の目をみることはない。だれも絶対に気づかないからだ。それでもあなたがそれをおこない続けることによって、あなたのコミュニケーションスキルは間違いなくあがっていくことになる。自分のためと思って続けていただきたい。

駅につく3分前には、痒いところ、ムズムズする場所の対策はすべて済ませて置くことをお薦めする。