セルフのガソリンスタンドから考える

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セルフのガソリンスタンドが日本に登場して久しいです。新しく出来るスタンドはそのほとんど全てがそうかとカンチガイするほどセルフが普及しています。聞いたところガソリンはとても薄利で経営するのが非常に厳しい。販売会社もどんどん合併が進んでいます。そうでないと維持出来ないんですね。JOMOとエネオスも合併しましたしね。

エネオスの企業カラーはオレンジ。元JOMOはちょっとしたところに企業カラーのグリーンが残っています。そんなのを見てはここ、元JOMOだななんて思ったりしています。

セルフが増えたのは間違いなく人件費です。人件費は経費の中でもウェイトが高い。リストラでまっさきにカットされるのは人です。そこからも解ると思います。当然セルフは給油する人間が必要ない分少ない人数での運営が可能です。とうぜん、セルフスタンドには人が少ないです。

ところが、最近、とくにエネオス系。入った瞬間にここセルフだったよなと、看板をもう一度見て確認したくなるほど人が多いことがあります。セルフやのに何でだろうって思っていました。

最近になって理由が何となく解ってきました。聞いた訳ではないのであくまでも推論にすぎませんが、おそらくこうです。営業マンです。彼らはモノを売る為にソコにたっています。サービスで無料でエンジン内部の点検を行なっていますがいかがですかと声をかけてきます。

エンジン清浄剤、いまなら半額でお入れすることができます。と声をかけてこられます。なるほどそういうことか。本体のガソリンは利益があまりでないのでしょう。だから、利幅のある商品やサービスを売る必要があるのですね。そのために人を雇う。そんな構図になってるのではと思います。

ドラッグストアーが利益のほとんどない、下手をしたら赤字のティッシュや洗剤で集客し、利幅のある薬を売る構図と同じです。ところがドラッグもこの薬が価格競争になり利益がとれなくなり苦しい戦いを強いられています。

こういうのって現場で得る知識ですよね。机上で勉強し現場で感じる事が大切なような気がします。次回はこの人件費の高さ故に起こる出来事について書いてみたいと思います。世にある違和感。それについて考える事で見えてくる事もきっとある。

なんかおかしくねえ?って感覚大切です。