知らない人と、あ・うんの呼吸

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ツタヤの駐車場に入りたかった。右折して駐車場に入る。前方から車がどんどん来るのでセンターラインよりに寄って車の流れが途切れるのを待っていた。(赤がわたし)

すると親切な方が車を止めて私に曲がるように言ってくれた。わたしは手を上げお礼し、右折した。まあ、前も詰まっていたのでそんなにない話しでもない。ところがだ。なんとこの方はツタヤに用事がある人だったのだ。私が曲がった後、すぐに入ってきた。

驚いた。自分が先に曲がるより、待ってあげたほうが私が入りやすいと判断したのだろう。彼が先に曲がると、彼の後ろの車が前方との車間を詰め私が曲がれなくなるとも考えられる。で先に曲がらせてくれたのだ。

何と素敵な人がいるものだと感動した私は出来る限りのお返しをした。手前から3台目にある駐車スペースを彼に譲ったのだ。

当たり前である。そこは本来彼が止めるべき場所だったからだ。ただ賞賛すべきは(自画自賛)曲がってすぐに判断出来たこと。その間わずか1秒くらい。

私は奥のスペースに止めた。彼は3台目のスペースに止めた。

私は照れ臭いので少し車の中で時間を過ごしてツタヤに入った。店舗内でどの人だろうと思いを寄せながら洋画新作コーナーに足を運んだ。

知らない人と、あ・うんの呼吸。実に心地よい時を過ごした。