自ら考えて動く人たちがたくさん所属する組織がある

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その組織の名はNPO法人日本結婚教育協会だ。

縁があって私はこの組織の代表である棚橋美枝子さんと仕事をさせてもらっている。その中で協会の会員さんやスタッフの人と接する機会があるのだが、その時に、いつもそれを感じる。

なんなんだ、この自立する組織はと。

結局その組織が大きくなっていくにはそれぞれが自ら動いてくれたほうが全然早い。経営者の大切な役割のひとつにまかせるというのがあるが、それをできるかできないかでその組織が自立するかどうか大きく変わってくると思う。
棚橋さんは、まかせる。信頼して思い切ってまかせるのだ。一緒に仕事をしていてこの人はそれが上手いなあと感じる。この仕事をまかせることができるかどうかというのは経営者に必要なひとつのスキルであり、実はそれを実行するのって難しい。経営者は何でもデキる人が多いので、何でもやってしまいガチであり、なかばそれができてしまうので、あれこれと口を出したくなりまかせ切れない。

棚橋さんは、まかせる。

そこには2つの決意があるのではないかと想像する。ひとつは

失敗を認める

失敗を許容する

サントリーの佐治さんのやってみなはれに近い感覚だ。やってみてもし違ったら一緒に立て直していこうって感じだ。実際まかせてみたものの、上手く行かず、色々軌道を修正しないといけない部分がでてくるこもあるが、それでもまかせることはする。やってみなわからんやろって感じなのだ。

信頼する

もうひとつは、信頼。

徹底的にスタッフを信頼している。裏切られることもあるというが、それでも信頼することを辞めない。またあかんかったは、信頼していたのにという声を棚橋さんから聞くことも多いがそれでも信頼することを辞めない

この2点があるから棚橋さんは人に仕事を任せることができるのだ。だからスタッフの人は失敗しながら成長していく。この組織がすばらしいのはそういうところだ。

それに加えて、自立する組織を作る時にもう一点必要なことがある。これに関しては、一番最初にお仕事をするときに私から「棚橋さん、これは絶対に必要です」と提案し、だよねと賛同してもらったことなので、私自身も大切にしていることなのだが、実際これを唱えて、なおかつそれにそって進んでいる組織ってのが非常に少ないのが現状だ。

志を持つ

この提案をするとき、実施は難しいですよと言ったのが、いや、やる。それはやらなあかんと思ってたからと力強くおっしゃってそれが今も実際に機能している。それは何かというと

だ。理念とかコンセプトと言い換えることもできるが、私たちはこれを持ってやっていこうってのを明確に提示され、そして皆がそれを共有し進んでいる。それがあるから、この組織は自立しているのだといえる。

言うは易く行うは難しで、理念や志が絵に描いたモチで終わっているケースが多い。ホコリをかぶった社訓を書いた楯や額はいたるところに存在している。棚橋さんのところは絵に描いたモチになっていないところがすごい。

みなこの志を胸に持って進んでいるのだ。

志と失敗許容と理念

があるから組織が自立して勝手に育っていっている。見習いたいものである。