運動神経0。体育の成績はずっと5段階評価の1か2だった。

シェアする

小学校の運動会。

母親は毎回見に来てくれたが、とても恥ずかしかったと言っていた。近所のママ友が、ほら、みさおちゃんやで、顔だけ見てたら1番やのになと言っていたと言うのだ。そう、ものすごい、たいそうな顔をしながら、腕を振り回しながら走っているのに、肝心の足がまったく回っておらず、かけっこはいつもビリだった。

高校の柔道の授業では体育の先生から「みさお、その顔やめろ」と突然言われた。受け身をしていたときだ。「お前なあ、受け身の時、痛そうな顔するな。次それやったら評価1つけるからな」と、ものすごく怪訝な顔で言われた。そうとう、うっとうしかったのだとおもう。

そう、全然できないのに、たいそうだったのだ。

ところが、大人になってから、運動神経いいですねと言われる事が多い。実は昨日も言われた。昨日は、ゴルフのセミナーを開催したのだが、その時に、言われた。まあ、一時はハンデ3までになり、半年ぶりのラウンドで80台前半をスコアするのだから、みながそう思ってくださるのは、まあそうなのだが、実は運動神経が全然ない。

はじめて、取り組むスポーツは目も当てられないほどひどいのだ。

ところが、ゴルフはハンデ3まで行き、スキーも上手いし、むずかしいと言われるサーフィンもある程度できるようになった。いったいどうやっているのか。

そこに私の原点がある、研究と分析だ。大恥をかき、失態を披露し、わらわれてから、わたしの人生がはじまる。上手い奴らはどうやっているのについて、研究し始めるのだ。体の動きを見て、どのように、例えば、クラブを振って、ボールにコンタクトするのがいいのかなど、国内外の文献をあたり、だめなら、他から引っ張ってきて、それこそ朝から晩までやる。

昨日もセミナー参加者から言われた。実は、こうやて理論を作り上げたんですと言うと、プロになるつもりだったのですかと言われた。いや、そんなつもりはないと言ったのだが、その様子があまりにも、尋常ではない感じを持たれたのだと思う。

それはスポーツに限ったことではない。営業もそう、新人の時はまったく空気を読めず、相手のことを気遣うこともできず、ほんと全然だめだった。その営業マンが、22年かけて成長し、最終的には、店に入っただけで、空気を感じ、商談につなげるというようなことをやってのけるようになった。

それも、コミュニケーションとかセールス術とかについて徹底的に研究したからだ。そんなこんなで、どれも一筋縄でいかないのは今も変わらないので、あいもかわらず、苦労しまくっているが、実はこれが、私の最大の売りになっているからおもしろい。

そう、できないひとの気持ちや考えが、痛いほどわかるのだ。ほとんどの失敗や苦労を私は、してきているので、どこでつまづき、どの壁が乗り越えられないかが、センスのある人と比べて非常によくわかるのだ。

これは、ほんと、大きな武器になっている。簡単にできてしまう人には、なぜできないのかが見えないのだ。わたしは、まったく何もできなかったので、みながつまづくところで、必ずと言っていいほどつまづいた。そして、それを乗り越えてきたので、その方法と苦労がわかるのだ。

なので、ゴルフのアプローチで、いっつもこうなるんですよと、いいながら、生徒さんが、そのフォームをとったら、一瞬で、間違っているところがわかり、改善方法がわかる。

クライアントさんと、上手くコミュニケーションがとれないんですと、相談を受けたら、それは、あなたのこういう部分が問題ですよというのもわかるのだ。

昨日、ゴルフのセミナーを開催した中で、質問がでたので、この記事を書いた。先生って運動神経いいんでしょと。いや違います、体育はずっと1か2ですよ。わたしがここまできたのは、研究の成果です。だから、どんなかたも上手くなれると私は思いますよと、かっこ良く決めてセミナーを終えた。

運動神経が0でハンデ3までいった、まったく、空気を読めないクソガキが、営業マンの勘、フォースをみにつけたっていうのが、おもしろいんだなとあらためて思った。悩めるゴルファーよ是非、私のもとへ、お越しください。どんな方でも、上手くさせていただきます。