結果を出さないといけないのだが

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サッカー日本代表。残念ながらグループリーグ突破はならなかった。日本中が予選突破を期待していたし彼らは結果をださないといけなかった。彼ら自身も終わったあと結果を出さなければいけなかったと口々に言った。そう彼ら自身もそういうのだから結果を出さないといけなかったのだ。

結果を出さないといけなかったのだが、結果をだすためにがんばるというのはちょっと違うと私は思っている。禅問答のようで申し訳ないのだが、結果をだすためにやるってのはちょっと抽象的なのだ。結果は出すのではなく、出るのだ。一生懸命やった結果が良かったとか悪かったとかとなる。そう結果はでるのである。

だから結果をだすのを目標にするとやるべきことが見えなくなってくる。ほんのちょっとした違い言葉じりだけとったとるにたらないことかもしれないが、目指すのは良い結果をだすのではなく目標を達成することなのだ。

そういう意味においては明日の試合は絶対に勝ちますというのも少しニュアンスが近い。ちょっと抽象的すぎる。どんな事をしても勝つってのは特にサッカーのような組織プレーしかも近代サッカーの計算され尽くしたサッカー。スペースに走りこんでそこにパスを出すようなプレーで、明日は何がなんでも勝ちますってやられると、ええ今まで顔の向きまでお互いの距離感まで徹底的にやってきたのに、いまさら何がなんでもって、急に石にかじりついてでもってなると、どうなのって思ってしまう。

初戦のコートジボワール戦も絶対勝つという思いが1点をとった時にそれを守ろうと思ってしまったのではないか。本田もすこし様子が違った。優勝すると公言していたわりに1点とった時に興奮しすぎていた。もっとあたりまえだよね、次いこう次って感じがあっても良かった。

明日の試合は勝たないといけないので、自分たちが4年間勝つためにやってきたサッカーをやります。我々のサッカーは攻撃的サッカーです3点とって相手を2点に押さえて勝ちます。のほうがよい、具体的だからだ。そして終わったあとに。

自分たちのサッカーをやろうとしたのですが、ギリシャのようにガチガチに守られるとまったく通用しないのがわかりました。我々はいつも挑戦者でした。格上のチームがプライドを捨ててあそこまで守ってくるってことは実はなかったのです。そういう時にどうしないといけないかのシュミレーションが足りませんでした。そこは立て直す必要があります。

というふうにギリシャ戦を終わった時に答えるのが具体的だ。

グループリーグ。結局ギリシャが行った。ギリシャが決勝トーナメントに行くと予想していた日本人がどれだけいたのだろう。彼らはとても頭がよかった。10人になった時点で引き分けでいいと腹をくくった。その時に最善のさくをとったのだ。日本は勝ちたいと思って引き分けて勝ち点1。ギリシャも勝ちたいと思ってのぞんだが途中で切り替えて狙った勝ち点1。同じ勝ち点でも気持ちがまったく違う。

そういう面から見ても結果がすべてではないと言える。同じ結果をもったときに全然違うメンタルになっている。結果を出さないといけないが結果だけを求めてはいけない。目標を立ててそれにたいして結果がでた。目標と結果はどうだったのか、検証して次にのぞむ。

結果は出さないといけないが、それだけではないということだ。