着手させたら責任をとる

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何かに着手させることで成り立っているビジネスがある。

私がわざわざ言及しなくても星の数ほどあるビジネスのスタイル。もちろんいい。私が将来立ち上げようとしているのも同じ、「スモールビジネスをはじめよう」なんて典型的な着手だ。

問題はひとつ。着手してもらうことを提供して、その結果をどうするかだ。あなたが責任をとるのか、それとも責任は取れませんと、言及するのか、それとも放置か。

放置は良くないのではと私は思う。夢は叶う。書けば叶う。思えば叶う。このような言葉で何かをはじめる。私もその一人。間違っていないと思う。ただ、私ならこうは言わない。

こう言う。

「夢は思わないと叶わない。」このビジネスで成功したい。例えば、<日本でも有数のコンサルタントになりたい>と思うとする。成功する率はぐんとあがる。もし、思わなかったら絶対になれない。なぜならなる気がないからだ。

私は日本一のパティシエになれない。思わないからだ。だから、日本一のパティシエになりたければ、思ったほうがいい。

私はサーフィンを教えている。自分の見込み客を増やしたければ、パイを増やすために、皆にサーフィンの楽しさを伝え始めてもらえばいい。それが、将来自分の顧客を確保するためには、ひとつの良いマーケティングだ。

でも、絶対にしない。逆に、はじめたい人がいたら、どれだけ、危険で、意外にお金がかかるかと言う事を説き、もう一度考えてもらう。まず、泳げないと絶対にだめ。最低でも500メートルは連続で泳げる泳力がないと難しい。サーフィンは穏やかな海では成立しないスポーツ。波がないとできないからだ。

波があると、そこには必ず流れが出来る。考えてほしい。波は大量の水を岸に押し寄せる。それは必ず沖に帰るのだ。そこに強烈な流れが発生する。年に難度か起こる水難事故のいくつかはこれだ。離岸流という。

ちなみに、皆が恐れる、この離岸流をサーファーは積極的に利用する。沖に出るときにこの流れに乗るのだ。離岸流が起こるところは深いところだ。深いところは波が崩れない。沖にでるとき波が崩れると沖にでるのが大変になる。それをさけるためにサーファーはこれを利用する。初心者サーファーが台風時に沖に流されるのもこれ。

波が崩れるところをさけて波待ちしている。そこは深いところ。知らぬ間にあっという間に沖に流される。あわてて戻るも流れがあるので進まない。下手したら死ぬ。安易にサーフィンは進められない。

それでもあなたはやりますか。という。そこまで説明して着手してもらうのが筋だとわたしは思う。結果に責任はとれない。これだけ言ってても怪我をするかもしれないし、死ぬかもしれない。結果に責任をとれないことを告げ、リスクがあることも告げた上で、着手してもらうのが、まともな気がする。

スモールビジネスも同じだとおもう。ビジネスなので結果に責任をとることが出来ない。リスクを伝え、最大限成功するようにサポートすることを告げて着手してもらう必要がある。サポートできる段階にない今は出来ないという事。

世の中に着手だけさせるビジネスが、ちょっと増えてるような気がしたから、今回の記事を書いた。そのビジネスが悪いと言っているわけではない。どんなリスクがあるのか、何があるのか、ポジショントークは含まれているのかどうなのかを、是非自己で判断して着手してもらいたい。