生きて行く上でひとつのキーワードになりえるものだと思う。とても重要な気がする。
確証バイアス
詳細はwiki様やgoogle先生にまかせるとして、簡単に説明する。人間と言うものは、自分に都合の良いものしか見たり聞いたりしない、ということなのだ。
Facebookは面白い。役に立つと思いこんだら、それを裏付ける情報や、正当化する意見ばかりに着目するようになるのだ。A型の人間は几帳面だ、という情報を血液型占いで得て、それを信じたら、部屋が散らかりまくってゴミ屋敷になっていても、机の左すみ10センチ四方はきれいでピカピカだ。さすがA型部屋がきたないのは一時的だ、ということになる。
そういう意味で言うと営業マンにとって第一印象は大事かも知れない。見た目がさわやかで、清潔感があふれる服装で、「いつもお世話になっています。○○の河村と申します。今月から担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。」新人河村操は出来るだけ明るい声、明るい表情であいさつすることを心がけた。見た目がさわやかでない平成の光源氏は笑っていないと無愛想でブサイク。
小さい頃の写真を見ると、最高の笑顔を振りまきまくっている。親に感謝したい。おそらく両親は、あんたはブサイクやから笑っときという内容の事を「みさおは最高の笑顔やな。みなを幸せにするよ。えらいね。」とか何とかおだてて、武器をさずけてくれたのだろう。
河村操には欠点がある。おそらくだが、骨盤が人より長いのである。ずぼんを腰骨の上にひっかけるようにすると、きっちり収まるのだが、そうすると、かなりハイウエストで履いている感じになる。仕方なく骨盤の途中で履くことになるが、そうなると問題がある。シャツが出るのだ。Yシャツがすぐにずぼんから出てくるのだ。
さわやかにあいさつを決めた自分がショーウィンドのガラスにうつる。シャツが出てきて何ともだらしない。あまりハイウエストで履くのも今風でないのでそれもちょっと。
服装がだらしないと、仕事がいい加減というバイアスがかかる。そうなると大変だ。10回の約束中1回でもそれが不履行なら、あんたはいつもそうやとなる。これが、さわやかなイケメンでピシッと決めていたら、10回中4回でも、まあたまにはそういうこともあるよね、となる。
見た目が大事というのはそういう部分を多分に含んでいる。
得する部分もある。何かの作業をしているときだ。商品の積み下ろしなんかを手伝う時がある。小太りの私は冬でもすぐ汗をかく。しかもズボンからYシャツがでている。ものすごくがんばっているように見える。
さわやかなどこかの営業マン。細い。いくら動こうがスーツはまったく乱れない。髪型もかわらないし、汗もかかない。かなりの作業を終えているのに、片手間に手伝っているようにしか見えない。
とはいえ、どう考えてもさわやかなほうがメリットは大きい。今非常に悩んでいる。年齢的な事もありズボンを腰ではくのもそろそろ限界かなと。思い切ってズボンを腰骨の上で履こうかと、考えている。
もしそうすると決めたとする。すると、全てのズボンが寸足らずになる。フリーランスの今、全てのズボンを買い変えるにはちと厳しい。かといって、丈の短いデニムのブームを起こすほどのファッションリーダーでもない。
今しばらく、腰ではくことにする。街で私を見かけた時はバイアスをかけずに見守っていただきたい。腰パンをしているのはチャラ男だからではなく、骨盤が長いからである。
追伸:骨盤が長いからなのか、私のへその位置は非常に高い。盲腸の手術をしたとき、先生が「あれ、上のほう切り過ぎた」と言っていた。へその位置を目安に切るらしい。