河村総研スカイプ英語塾という英会話のスクールをやっている。
1時間2500円とリーズナブルだから興味がある人は是非受けていただきたい。さて、このスクールは最初の12回で文法をやる。中学英文法を復習しながら英語の構造を根本からやるというもの。同時に英文の読解もやる。VOAという著作権フリーなありがたいサイトを使って一緒に英文を頭から読んでいく。
使われている単語も難しくなく、構文もそう複雑ではないので、文法を復習しながら回を踏んでいくと、見事に読めるようになってくる。英文に対する抵抗がなくなってくるから不思議だ。
そして全12回を終えたら、13回目から発信の方に入っていく。英語は5つの文のパターンでほぼ、全ての英文を使えるという理論があるが、それを使ってはなす。そうすると、世の中のことを伝えるのに、そんなにたくさんの構文が必要のないことがわかる。特に会話ではそれが顕著なのだ。
昨日は、最近、このスピーキングまで進んだ人に英語で発信してもらったのだが、これが、おもしろいほど出てこない。はずかしくて声に出せないというタイプの人はいるが、彼女たちはそうではない。そこに照れはない。だけど、でてこないのだ。I am a student. 的な英語を作ってちょうだいっていう。
わたしがHeを主語ではじめてとお題をだす。He is a doctor. とかShe is a nurse. とかでいいのだが、これが瞬間的にでてこない。驚くほど、想像以上に時間がかかる。これは第2文型でSVC。Cの部分に名詞を当てはめてと指示はだしている。それでも、なかなかでてこない。
彼女たちも戸惑っている。あれ、なんででないんだろうってなっている。もちろんだが、これは構文的には難しくもなんともない、100%知っている英文だ。ところが、でてこないのだ。
そういうことである。実は多くの日本人がはなせない要因が一連のできごとに含まれている。そう、単純に練習量が少ないのだ、素振りがすくないから、打てない。打ち方は知っている、イチローがこうやって打っているのは知っているし、理屈もわかっている。でも、その知識をもって、バットを振らなければ絶対にうてるようにはならない。
もっと振らないといけない、I am a student. といいまくらないといけない。あほらしいと言ってやらなければ絶対に話せるようにならない。もしあなたがあまり上手く話せないのなら、それはバットを振ってないからかも知れない。さあ、振ってみよう。
そのときに、I am a student. が第2文型で、どれが主語で、どれが補語でというのがわかり、構成する品詞が何かをわかっていると、さらに効率はあがるのだが、それはまた別の機会に。