100%成功する方法なんてない。ところが人は無意識でそれを求めている。成功哲学の聖杯を探して模索を続けている。おそらくそんなモノはない。
あるとすれば成功する確率が高い方法だ。そもそも定義からしてあやふやだが、幸せな人生とか何不自由ないものとすると。その方法をすれば、それに限りなく近づくというだけだ。なのに、人は、これだけやったのだからと自信が確信に変わる。もちろん、やればやるだけ成功の確率はあがるから、人はやるし、私もやる。それは間違いない。絶対にやらないといけない。
ところが、タイトルにあるビジネスも人生もスポーツも不確定要素が多い。なにかひとつ変わればアウトだ。5人のチームで完璧に作ってきたプロジェクトがある。何度もみなおしあとはそれをクライアントに届けるだけだ。出来上がった企画を営業本部長に託した。
完全に信頼していた営業本部長はそれをクライアントに持っていかずライバル会社に売り込んだ。届けさえすれば完璧だったのに、たったひとつの要素が変わっただけでまったくだめになる。天変地異だってある。
そんなこと言ってたら何もできなくなる。そう、それはもちろんそうであり、私はそんなこと言ってない。100%と信じているとこういうことがあったときに立ち直れない。ショートプログラムでジャンプのミスをした真央ちゃんみたいになってしまう。呆然として何も考えられない。
やらないといけないんですよ。絶対に成功すると信じて努力はしつづける。でもそれはあくまでも成功の確率を限りなく100に近づけるためにであるということを知っていると、逆風があっても失敗があっても、さらにそれを乗り越えることができるのである。ああ、十中八九成功するはずだったのだが、一と二が出たなと。
それがあなたの人生やビジネスを成功に導く最善の方法であると私は信じている。