英単語を覚えるとしてコーパス以前と以降はこれだけ違う

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コーパスという言葉がある。

コーパス以降はコーパス以前に比べて英単語を覚える際の選択が断然有利になったのだが、これを利用しようとする人が少ないのに驚かされる。コーパスとは、言語学において、世の中にある自然に使われている文章を構造化して集積した大量のデータのこと。

コンピューターが普及してこれが可能になった。英語の辞書もコーパス以降はその大量のデーターの中から、多く使われている形は何かを選択し例文に使ったりしている。

特にお薦めなのは、単語の頻出を頻度でわけているもの。それらは更にスピーキング時に使われるものとライティング時に使われるものにわけ、それぞれ、最も頻繁にでてくる1~1000字、1000字〜1999字、2000字〜3000字と分けている。

これってすごくないか。

英語を話したいと思う時、つまり英会話をマスターしたいと思うとき、もっとも頻繁に使われる1000文字だけをまず覚えようとすることができるのだ。これほど効率がいい方法はないと思うのだが、いかがだろうか。

この辞書があるのを知った時、私は飛び上がって喜び興奮した。そして、それを伝えようと、はなしまくった。ところが反応はいまいち。ふーん、そうなのって感じなのだ。

日常使われる後の90%弱はおそらく頻出3000語によって占められると言われている。10語中9語弱が3000語なんですよ。これ全部覚えたら凄いことにならないですか。1日10語覚えたら1年で全部覚えられるんですよ。しかも、これは頻出語なので、これにドラマや映画を見ることをすれば、何度も出会うことになるので定着するし。

英語は言語なので、どうしたって単語は覚える必要がでてくる。それは丸暗記でも、使う中で覚えるでもいいが、自然に無意識にわかるレベルまで高める必要がある。話すための、もっとも効率のよい単語がそこに示されているのに、やらないのが不思議である。

私は英語学習のために辞書を読んでいる。辞書は読むものではなく、引くものだ。そんなもん読んでも英語が話せるようになるかいと笑われるので、最近はあまり言わないが、それでも、わたしは、今日も辞書を読んでいる。

コーパス以降の辞書につかわれる例文はあまりにも自然である。日々みなが使っている文章や単語に触れられる機会がそこにあるのにやらない手はない。

辞書に使われているフォント。使用されている色。バランスの良い行間。レイアウト。どれをとっても素晴らしい、うつくしすぎる辞書。この美しさは水原希子さまにも匹敵する。

英語学習者のみなさま、それでもあなたは辞書なんて読まないですよね。