上達したかったら、まずは習い方を習え

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教え方に問題があるケースも多いが、習い方に問題があるケースも同じくらい多い。

あなたが教えてと言ったから

私は会議室で色々教えている。ざっとあげるだけでも英語、プレゼン、セールス、マーケティング、ゴルフ、サーフィンと多く多岐に渡っている。昔はそうでもなかったが、今は頼まれもしないのに教えるということを一切していない。そんなものありがた迷惑以外の何ものでもないからだ。

なので、私から教わろうとしている人は、教わりたいと懇願しているケースのみとなっている。上にあげたものの全ては教えている人も教える方法も星の数ほどある。何も、私から習わないといけないものなんてひとつもない。にも関わらず私からと言うのだから、社交辞令のケースを除けば、何が何でもあなたからというもの以外は教えていないということになる。あなたからだけ習いたいと。

それなのに、正しく教わる、上手く習うという人が非常に少ない。そのほとんどが、本当に私から習いたいと思っているのかという疑問符がつくものばかりだ。本当に上達する気があるのだろうかと毎回思う

すぐわかったという

「わかりました、なるほど、そうなのですね」とすぐに言う。

いや、この感覚は、いままであなたがやってきたことの対局にあるから絶対に、そう簡単に一度聞いただけで理解できるものではないよと思うのだが、すぐにわかったという人が多い。こういう人はまず上達しない。ここをきっちりしないと今後上達は一切望めないのでそこでは徹底的に「なるほど、どこをどうわかったか俺に説明して」ときつく、徹底的に言う。

余談だが、私がお金をもらって教えるのはこの部分が負担だからだ。対象者は中級者が多いのでみな今までやってきたことがある、そこそこできるという自負がある。分かったと言ってるものに対して説明してみと言われてムッとしない人はいない。多くの場合それで嫌われる。そう教えるには嫌われるのを覚悟で言わないといけない部分があるのだ。だからその対価としてお金をもらっている感覚だ。お金をもらってるから嫌われても仕方がないと。

話を元に戻す。

わかったというのは、あなたの脳の中にある経験と知識を駆使して考えられる範囲でのことだよね、そこにない部分での話だから絶対にわかるはずがないのだよ、だからとりあえず一旦聞いてと思うのだ。

ところがそれは困難を極める。自分でやっていない、知識や経験がない動きだから感覚がない。その感覚を身に着けないといけない。脳は変化を嫌うから、そんな感覚は違和感だらけ。だから絶対に、ほとんどの人が受け入れられない、取り入れられない。

だからこそ型から入る

だから型が大切なのだ

型がいいのは外から見えること。現在は昔に比べて圧倒的に記録メディアが充実している。上手い人の動画も天文学的数値でネット上に落ちている。上手い人の動画を見てやってみて、自分の姿をとってみて、違いを詰めていけばかなりのところまで行ける。

表面に出てくる動きと中の動きが違ったりタイムラグがあったりするので、一朝一夕には行かないがやってればできるようになる。その時間と労力を委ねようとする人が私の生徒さんということになる。お金を払って違いを見てもらい、それに近づくにはどうすればいいかを習いにくる

ゼロベースでこい

だから必要なのがゼロベースと言われる無の状態だ。あなたを信じたのだから選んだのだから、あなたのことを信じて身を委ねますという覚悟がないと上達なんかするはずがない。もしあなたが私を選んだのだから心中しましょうってことだ

ものすごく時間がかかることを知れ

プロがやっているように、あなたがそれをすぐできれば、簡単にできれば皆プロだと言うことをわかってないひとがおおい。すぐにできたとして次に行く。次にいく段階を迎えるのは皆が思っている10倍は後ろだ。簡単に次に行くからベースの技術が崩れる。英語にもゴルフにもこれがベースだよっていう技術がある。それだけを習得するために最低でも3ヶ月まじめにやって6ヶ月かかる。

それは恐ろしく単純で退屈なこと。それを楽しめる人、大事だとし続けられる人がうまくなる。そんな人は50人に一人くらい。そこが上達のキーだと思う

これが習うことのベース。さあ、あなたはそれでも私から習いますか?