洋なしのデザート

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イタリアンレストランのデザートに洋なしのオリジナルデザートを食べた。そうとうおいしかった。洋なしはあまり好きではないのだが、その洋なしは全然食べれた。

そのデザート、メニューのキャッチコピーにこうあった。                          「洋なしの常識をくつがえす一品」

洋なしの常識を知らなかった。常識と言うことは共通項としてかなりのひとが知っていると予想される。しらないなんてどうかしてる。聞きたいけど恥ずかしい。でも、常識を知っておかないとそれをやぶるアンビリーバボーな洋なしを体験できないと思い、思いきって聞いてみた。聞くは一瞬の恥聞かぬは一生の恥。

「すみません。洋なしの常識って何ですか?」思い切って聞いてみた。すると「出てきてからのお楽しみです」思いもかけない答えが返ってきた。もういちど聞く勇気はなかった。「いやいや違います。私は常識を聞いてるんです。常識をしらないと、出てきたときにそのギャップに驚くことが出来ないでしょ。常識との違い、意外性を売りにした御社のキャッチコピーに心を奪われて洋なしのデザートを頼んだんです。なのに、出てきてからのお楽しみといわれても違うとおもうんです。その楽しさを喜びを何倍もにするために、ぜひ、最初に常識を知りたいんです。知る必要があるんです。」と聞こうと思ったがやめた。となりの席も近かったし、聞くとなんかレストランの空気を変える気がしたのでやめました。

きいときゃよかったと思いました。案の定、全然驚けない。常識との違いがわからない。喜びは倍増どころか半減した。

とはいえ聞いてたら空気がかわり四分の1になってたかも知れないのでまあよしとしよう。常識か非常識かはわからなかったが間違いなく上手かったからよしとしよう。

もしかしたら、私の関西イントネーションの標準語もどきの発声に問題があったのかも知れない。

東京には魔物がいる。