インバウンドマーケティングを習おう

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28才の時にサーフィンを本格的にはじめた。

今から20年前だ。私が高校1年の時、第一次サーフィンブームだった。サーファーはオシャレとされ、もてた。それに便乗して、ファッションだけをサーファーを真似た、陸サーファー(おかサーファーとよむ)があらわれた。

その時にわたしもサーフィンをかじった。年に数回夏に海に行った。大学生の時も少し行った。それから10年弱たった28才の時に、海の近くに転勤になったのを機にサーフィンをはじめた。もう20年の付き合いになる。

全然うまくならなかった。28才は充分若いが、何かスポーツをはじめるには、そんなでもなかった。案の定、子供が体で覚えて上手くなるようにはいかなかった。わたしは、大好きな理論で上達しようとした。そして、国内外の文献をあたった。

ない。

理論がないのだ。ものすごく理屈っぽくかかれた、理論書がほとんどなかった。ゴルフはたくさんあるのに、サーフィンにはない。スポーツというよりカルチャー的な要素が強いサーフィン、わからなくもなかった。本で学んで、理論書を読んでやるのはあまりクールではなかったのだ。

わたしは中級者でつまづいた。上級の前にたちはだかる高い壁にさいなまれ、そこに滞った。しょうがない、作るか。

わたしは、自分で上達法を研究することにした。朝から晩までプロサーファーの動画、当時はVHSのテープを巻き戻したり、スロー再生で見たり、擦り切れるまで見た。自分の姿もビデオに収めた。そして、彼らとの差はどこにあるのか、彼らは何をして、何をしてないのかを研究分析した。

5年位かかって、ようやくその理論が完成した。うまい人達がどうやっていて、下手な我々は何をしてたかがわかった。やがて、取り組みから7年かかってついに私は上級の前にある高い壁をのりこえることができた。

そうすると、上手くなった私を見て、どうやってうまくなったんですか、教えてくださいという人がでてきた。最初は1人だったが、やがて2人になって3人になった。はじめは、口頭で説明していたが、複数になると面倒くさくなり、その当時、ブームなりつつあった、ブログに書くから読んでと言った。

わたしは毎日それをブログに書いた。ブログは世界とつながっている。はじめて3ヶ月位はアクセスが全然だったが、4ヶ月位から増えてきた。全然増えないからやめようと思ったときにコメントがはいった。ものすごく勉強になります、ありがとうございます、というものだった。

わたしは、テンションがあがりその人のためだけにでも書こうと思って書いた。やがてアクセスが増え始めた。ピーク時には月間10万アクセスになった。そして、ついに、お金を払うので直接教えてほしいという人がでた。

その人数が数人いることがわかったときに、わたしはセミナーを開催することにした。5000円で20名くらいの募集だったが、すぐに埋まった。

それが、わたしを独立させるきっかけになった。もちろん、それだけでは食えないが、そのビジネスモデルを水平展開すれば、ひとつの売上は少ないが、それが複数になれば何とか飯が食えるのではと。目算がたったわたしは、独立を決めた。それが3年半前の2011年12月だ。

そして私は世の中にある事象を分析研究する機関『河村総合研究所』を設立した。サーフィンをきっかけに、ゴルフの研究もはじめ、ついで、英語。そしてプレゼンや起業と事業を展開し、現在もそれは増え続けている

わたしはサーフィン、そこそこ上手いが、プロでもインストラクターでもないのだ。でも、そこに需要がおこった。わたしの弟子やクライアントさんは、わたしにサーフィンの上手さをまったく求めない。わたしが、サーファーであるかどうかも、どうでもいいようだ。ただただ、上達のための理論を提供してくれればそれでいいというわけだ。

結果的にわたしは、最新のマーケティングである、インバウンドマーケティングという手法をとって、サービスを売ったことになる。まずは、将来のお客様や観客のお役に立つ情報をとことん提供する。そうすることによって、信用や信頼が増し、この人のサービスやこの人のもつ商品の提供を受けたいってなる。

まして私は当初それを商売にするつもりなどまったくなかったわけだから、本当に、純粋に、上手くなって欲しいと思って情報を提供していた。これがインバウンドマーケティングの基本中の基本である。

マーケティングは色々ある。どれも、機能するが、ネット社会において、インバウンドマーケティングほど効果があるものはないと私は思っている。それを実践して、商売をしている私から、ならうのは、かなりの得策だと思う。

体験し実践したマーケティングを理論的に裏付けし、分析し研究したマーケティング理論を是非習いにきてください。4月末には鳥取県米子市で、5月には大阪でその講義をおこないますので、興味がある人は是非。インバウンドマーケティングの実践者が声高に語ります。