好きなことで起業する人が失敗するのは、売りたいものを売っているから。

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いや、もちろん売りたいものを売ったらいいんですよ。だって、そのために始めたんですからね。

私は、自分が売りたいサービス、プレゼンの上達法や、サーフィンの上達法、コミュニケーション力のあげかたなどを売りたいから独立した。なので、好きなことで作ったサービスやモノを売るのは全然いいのだ。

ところが、好きなことで起業した人は、それが好きなあまり、また、売りたいあまり、自分よがりになりすぎるのだ。

お客さんは、そこにはまったく興味がない。お客さんは自分が買いたいから買うのだ。

いやいや、でも、その商品をどんな思いで作ったか、自分の子供の皮膚アレルギーが見てて辛くて、無添加の石鹸を作ったとかいう話は、とても共感するし、そういうストーリーが大切だというじゃない。という意見が聞こえてきそうだが、そう、それはとても大切なので、積極的にやっていただきたい。

でも、そこで大切なのは、あくまでもそのストーリーはお客さんが読みたいストーリーであって、あなたがはなしたいストーリではないということ。ここをカン違いしている経営者が多すぎる。だから、事業のほとんどが失敗するのだ。
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人間やお客様は、まず第一に自分が好きであり、自分が興味があることにしか興味がないのだ。大事なので、もう一回いいますね、自分が興味があることにしか興味がない、あなたがそれにどれだけ思い入れを入れているか、こだわっているかなんてどうでもいい。

あなたのそのこだわりが好きな人は、その商品を買うし、あなたのそのこだわりに興味を持たない人は、その商品を買わない。問題は、あなたが、それにこだわっているかどうかではなく、あなたのこだわりに共感する、賛同するお客さんがどれだけいるかなのだ。

もちろん、こだわりは必要で、理念は絶対にいる。あなたが、その商品を作っている理由や、思いがないと、商品はとたんに薄っぺらくなる。あなたは、その商品を世に出す理由や、思いについて、つねに考える必要がある。

好きなことやものなので、そのあたりは問題ないだろう。どんどん考えればいい。

そして、それができたら、それが、お客さんが知りたいこと、興味のあること、好きなことなのかを徹底的に調査し分析し考える必要がある。

もしかしたら、それは、まったく市場が求めていないものかも知れない。もしそうなら、あなたが取るべき方法はふたつ。それを市場に合わせていくか、市場を創造するかだ。

スティーブ・ジョブズは創造する。

技術がどんどん進化し、人々はより高性能で便利なものを求めていた。メーカーは、最新技術を使って、うちのはこんなこともあんなこともできますと、ドンドン機能を加えていった。ところがジョブズはそれをやらなかった。

複雑なものは美しくないとし、機能を極力省き、それを行なうことで、見た目もシンプルなものを作った。そのあとは、シンプルが美しい、シンプルが最高なんですよ実はと、市場を教育しはじめたのだ。

もしあなたが、自分の商品やサービスに絶対の自信を持っているなら、この方法をとればいい。時間はかかるが、競合なんか関係なくなる。なにせ、新しい市場だからね。

ブログとSNSがある今、あなたにも、その教育ができる。

ぱっちり二重が美しくて、鼻筋が通った高い鼻がいいとされていますけど、あなたがた、芸能界や美容整形業界から洗脳されていますよ。平安時代をみてみなさい。美しいとされている女性は、一重で、彫りの浅い顔をしていますよ。小野小町なんて、現代にでてきたら、果たして美人といわれるでしょうか?

日本人には日本の美しさがあります。高い鼻筋は、奥に引っ込んだ目があるから生きるのです。平たい顔族の日本人に鼻だけ高くしても、それは滑稽でしかありませんよ。

とやるのです。そうして、あなたのお客さんやお客さん候補にあたらしい価値観を提供して、二重を、強烈な糊でひっつけて一重にするアイプチを売ればいいんです。それが市場を創造する方法です。

もうひとつは市場にあわせる。

これもブログが使えるが、ドンドンブログを書いて行くんです。自分の売りたい商品について、いろいろな方向から。理念が同じでも、見せ方や、書き方をかえると、とたんに市場に響いたりします。それを探りながら書いていき、反応がでるところを厚くするんです。

そうすれば、あなたの売りたい商品を大きくその方向性も変えなくても売れる商品になるかもしれません。まあでも、まったく反応がでなければ、根本から考える必要はありますけどね。

まあ、いずれにしても、あなたは、あなたよがりで商品やサービスを売ってはいけません。そんなものは売れませんよ。

商品を売る時代は確実に終焉しました。これからは買ってもらう時代になりました。近代セールスは、確実に次世代に突入しました。セールス2.0にはいりました。

あなたはあなたの売りたいものを売るのではない、お客様が買いたいものを提供するのだ。