おみやげ

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日本以外の国にこういう習慣はないようだ。旅行に行った時に友達やご近所さんにお土産を買う。先日入った高速のサービスエリアでも地元のお菓子が飛ぶように売れている。

この制度、わたしはいつもメンドクサイなと思っていた。短い休みを何とか取って行く海外旅行。時間がないのにお土産を買う時間をとられる。こんな習慣なくなればいいのにと思っていた。今も若干思うが考え方を少し変えたら苦にならなくなった。

人を思う。

人を思う気持ちにフォーカスすれば土産を買うのが楽しくなった、必要だなと思うようになった。そう土産を買っているその瞬間は絶対にその人の事を思っている。その人を頭の中に浮かべて買っている。その人を思い出しているのだ。

人間はひとりで生きて行けない。その人の事を必要としてくれる人がいるととても勇気がでる。時には涙がでるほど嬉しくなる。土産を買ってきてもらったらうれしい。それはその瞬間は私の事を思い出してくれたんだなあと思うからである。なかば定例化して儀式になっている年賀状やFBのいいねと誕生日おめでとうのメッセ。きっと同じだと思う。

人は誰かに思われているから生きて行ける。