とにかくつかれる

シェアする

1日に6件のクライアントさんを訪問するとする。実際に平均したらこれ以上回っていたと思う。

商談相手のバイヤーさんや社長さんが6名他に社員さんやスタッフの方を含めると、1日平均12〜13名の方々とお話しする事になる。これが相当疲れる。もちろん楽しいし面白い話もできる。とくにスタッフのかたと色々話するのはとても楽しい。

だが、そこでは極限に近い状態で気を張っている。周辺にはつねに気を配り、店舗全体に流れる空気を読む必要がある。若い女性の従業員と話すときは特に注意が必要。わたしが男性だからだ。社長がスタッフのかたと話をしすぎるのを嫌う方もおられれば、逆にもっと積極的にコミュニケーションをとれという社長もおられる。

その店舗は何を望んでいるか。それが、店舗全体の空気となって流れているのだが、それを上手に読み、空気はどこに流れているかを感じ取らないといけない。

その空気に最大限注意を払いつつ、個々の話し相手に対し細心の気配りをする必要がある。このスタッフはこういう話題が好き、この話はNG頭の中に積み重ね上げたデータベースをもとに話す。それを、1日に12〜13回行うのだ。

1日が終わる頃にはヘトヘトになっている。これ以上気を使って話すのは不可能だと思えるくらいになっている。決して話すのがいやというわけではない。楽しいし、好きなほうだ。とはいえ、そこは友達同士と話しているのではない。楽しいと言っても相手はお得意さん、気軽に話をするという状況では決してない。気はものすごく使う。最後は誰ともはなしたくななるほどになる。

そこまでしないと駄目だと私は思っている。店の空気をつくるのはコミュニケーションだと思っている。スタッフの方々と楽しい話ができなければ、良い空気が作れない。良い空気は商談を後押ししてくれる。

そのスタッフの方とコミュニケーションをとるために、命を削っているといっても、決して大げさではないと私は思っている。相手の事を、相手の立場を徹底的に考えて話す。

並大抵の配慮では出来るはずもないのである。