ポイントカード

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「220円になります。ポイントカードお持ちですか?」と聞かれたので、その店舗のポイントカードを探して渡した。

220円を用意しようと、財布の中の小銭入れを探っていると「ポイントカード先にお返しします。」と私の前に差し出してくる。そのお兄さんが機械にカードを入れる時間とお金を探す時間を比較するとあきらかに、こっちのほうが不利だ。何やねんなと思ってしまう。ポイントカードあるかって聞くから出したのよ。まあ、ポイントが欲しいから出してるんやけど、もうちょっとあづかっといてくれてもいいやん。

今私お金探してるんよ。もうすぐ最後の10円をつかんで100円玉2枚と10円玉1枚と合わせて220円になるところやったのに、もうちょっと持っといてよ。

彼はご丁寧にカードを両手で持って、はよ掴んでとばかりに目の前に出してくる。こっちは客だからもうちょい待てよと言う気はみじんもないが、それは双方のいい感じでやればいいやん。彼はそれを受け取ってもらわないと何も進まないと言う感じでずっと持っているので、私は掴んだ小銭を一旦離し、カードを受け取った。

カードの返し忘れを防止するためにマニュアルにあるのだろう。なるべく早く返しなさいというのが。私はこの辺はめっちゃ気になる。商談の時にこういう事をすればかなりの確率でアウトになるからだ。間合いをはかってタイミング良く提案書、パンフレット、商品見本、受注書を出さないとわずかのタイミングのづれでダメになることがある。

商談の話しなのでこれはまたメルマガのほうで書くことにするが、それだけタイミングって大事である。どうもこのチェーン店はタイミングが悪い。2店舗行ったが同じだった。次にまた起こったらもしかしたら他のチェーンに行くかも知れない。

お客さんがお金を探している間にカードを返すよりほかにすることがあるはずだ。小売店にとってお金をだしてもらう瞬間と言うのは最大のポイントだ。そのために全ての人間が動いていると言っても過言ではない。

その最大に大切な瞬間を邪魔するなんてありえないと思うのだが、こだわり過ぎだろうか。

書いているうちに月末にせっぱつまってこの商談がこけたら大変なことになるという心理状態でバイヤーとの真剣勝負していた時の事を思い出した。刺すか刺されるか。一瞬でも迷ったらやられる。商談がパーになる。

そのあたりの攻防はとても面白いのでメルマガで書くことにする。

ポイントカードを出さなければこのストレスはなくなるのだが、こんどはポイントをもらえたのになあというストレスが増すことになるだろう。

ポイント欲しいなら我慢しかないのか。