野洲行き新快速車掌さんの神対応

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姫路やら播州赤穂行きの新快速のほとんどが12両編成になった。

平日の新快速が12両編成になるよというアナウンスが前回のダイヤ改正前にあったのを見たような見てないようなおももちでいたのだが、どうやら最近8両編成の新快速をまったく見ないのでどうやらそのようなのだなと漠然と思っていた。

いつから変更になったのか。本当に全部そうなったのか、確証がもてていなかったので、いつかのタイミングで駅員さんに聞こうと思って過ごしていて、そのタイミングがついに本日おとづれた。野洲行きの新快速に大阪駅から乗ろうと一番後ろの車両に乗るための乗り場で並んでいたら車掌さんが大阪から乗り込むためホームに立った。

新快速がくるまでにまだ3分ほどあったので、その件を聞いてみた

「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが」

ちなみに最近、き、が2つ連続する危機とか機器とか聞きとかが非常に言いづらい。か行を音にするには筋肉がいるが落ちてきたのだろうか。まあそれはいいとして、聞いた

「平日の新快速って全部12両になったんですか」

それを聞いた駅員の答えとして予想される答えは、はい、だ。平日の新快速が12両になったのだから、そしてそれを聞いているのだから、それに対しての答えは、はい、でいいし、それでまったく問題ない。

ところがこの駅員はそうしなかった。ふーっと息をひといきはいたとたん、矢継ぎ早に答えてくれた

「はい、そうです。一部を除いて平日もぼすべての車両が12両になりました。これでご迷惑をおかけすることが減ったと思います。8両なのか12両なのか毎回確認するのもおっくうですしね」

そういって車掌さんは笑いながら帽子に手をかけた。私は、そうでしたか、最近8両をみないとおもってたのですが、あってたのですねと言って列に戻った。彼の頭の中も心も読めないので想像に過ぎないが、彼は私が聞いてきたことから、本当は何を聞きたいのかというのを察知したのだろう。平日の新快速って私は聞いたのだが、その言葉から、ああ、この人は平日と休日の違いを知っている人だなと判断したのだろう。休日は朝から晩まで12両編成。平日は昼間の人が少ない時間帯は8両編成だったのだ。

平日のという枕詞をつけた俺のことを相当の手練だなとみた駅員さんは、俺が休日と平日の違いを知っている、この人はきっとこれで全部の車両が12両になったよろこびを噛み締めたいのもあるのだなと判断し、丁寧に、聞いている以上のことを答えてくれたのだ。

ああ、なんて幸せな日なのだと俺は思った。

普段は、人間なんて、ほとんど意思疎通ができない。こちらが意図していない解答が返ってくることがほとんどだ。もちろん、私もそういう解答をしているケースが多い。だからもう期待なんてしないのだが、駅員さんは期待以上の答えをしてくれた。彼がキャバ嬢だったらまちがいなくNO1をとっているだろう。

どのように行動すれば彼のようになれるのか。早速もちかえり分析を始めたいと思う、とりためていたアニメ『正解するカド』をみながら