英語は品詞分解だ。頭からどんどんイメージに変えていけ。そのためには品詞と働きと型を知れ。

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A listener from Venezuela sent us a question about the meaning of the expression “mayday.” ではじまる文章がある。

VOAとよばれるアメリカのNEWS提供会社だ。第2外国語として英語を学ぶ非英語圏の人々に英語を学んでもらおうと提供してくれているサイト。なんとここは英語学習に使うのであれば、ロイヤリティーフリーでガンガン文章を使っていいよと言ってくれている懐の大変深い会社なのだ。私もスカイプの英語塾でこのサイトを使っている。その中のひとつのコーナーとしてwords and their storiesというのがあるのだが、冒頭の文章はそのひとつのニュースmayday, mayday, maydayというタイトルの記事の第1文だ。

弊所のスカイプ英語塾は12回で基本的な文法を学んだ後、文章を徹底的に分解して精読していく。訳すというよりあたまから理解していく感じだ。例えばこの文章はどうなったいるか。

A listener from Venezuelaと始まっている。

aは数えられない名詞につける不定冠詞。ひとつのとか訳すが、aがでてくると、まあひとりのとかひとつの何かが今からでてくるよというサインみたいなものだ。aが出てきたら名詞を待つ必要がある。

aが出てきたから名詞を俺は待った。するとすぐにlistenerという名詞がでてきてくれた。よかった。名詞が出る前に形容詞がでることもあるから、いきなり名詞がでてくれるのはラッキーだ。listenerはこの場合voaがニュースを発信するラジオをやっていることから、ラジオのリスナーだなあという予測が立つ。ラジオリスナーの話なのだなと。

すると次にfromがでてきた。なになにからと訳すことが多い。前置詞だ。前置詞は名詞の前におかれて前置詞句になり形容詞句や副詞句になると定義されている。fromが出てきた瞬間、後ろに名詞がでてきて、それとひっついて何かを修飾する。この場合、おそらくlistnerという名詞を修飾するだろうから形容詞句になるだろうと読み進める。

するとすぐVenezuelaという国名がでた。国名が出た瞬間このfromはヴェネズエラの出身だよと言っているとわかる。この前置詞句は形容詞となってlistenerを修飾するのだ。

これでヴェネズエラ出身のリスナーという句を理解することができた。出身ではなくヴェネズエラから問い合わせてきたみたいなイメージでもいい、まあどっちでもいい。

おそらくこのリスナーが主語になるのではと予測する。そして読み進める、動詞よこい、動詞こいと思って進めると、sentがきた。やった動詞だ。これで、リスナーが主語であると決まった。まあ複文とか重文の可能性があるから、これがこの文章の動詞だとするのはまだ先だが、まあ仮にそれでいい。sentはsendの過去形なので、ベネズエラ出身のリスナーが送ったと理解できる。

こうなると、何をおくってんってなる。はやく言えよってなる。頭から理解する方式のメリットでもある、普通英語では、すみません、もっとゆっくりお願いしますという受けの感じだが、これだと、わかったから、早く言えよ、何を送ってんってなるから真逆なのだ。これはものすごく大きなメリットだ。だから、私は生徒に、頭からどんどん訳せといっているのだ。

sent

は第四文型にもよく使われる。svooの形で何々に何々をってのだ。もしこれがsvoならすぐに物がくる可能性が高いが、ここではいきないusがきた。人が先にきたらsvooの可能性が高い。私たちにとなる。すると次は何をになるので、読んでいくと

a

がきた。なんか名詞いうよというサインだ、なんやねん、なにをひとつやねんとみてるとquestionがきた

なるほど、質問か。リスナーがvoaに質問してきたのだ。やったーって感じだ。

そうなると当然その質問の中身がきになるが、続けてaboutとある。aboutは副詞と前置詞になるが、この場合前置詞で、前置詞句を作ってquestionを修飾するとわかるだろう。やはりすぐあとに名詞くるよという定冠詞theがきてmeaningという動名詞がきている意味についてと来たのだ。

意味についての質問。で、何の意味となるよね、するとexpressionときた。これは表現とかになるので、表現の意味ね、何の、ああmaydayのねってなるのだ。

maydayってどんな感じで使うのって質問をヴェネズエラのリスナーがvoaに質問をしてきたというわけだ、そういう文章からこの記事は始まっている。

ここまで徹底的に理解して文章を読むことだけを生徒に課している。きれていなくなる生徒もいるが、続いている人は英語が怖くなくなったという。頭からどんどん理解していくのだ。あわよくば映像にかえていけばいい。そうすればにどと英語が速いと感じることはなくなるだろう。