「おおさかのおばちゃんやから」「俺ってバカだからさあ」を鵜呑みにするな

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「私って大阪のおばちゃんやから」

と言った人に「ぽい、ぽい」と言ってムッとされたことがある。わかってるよ「いやいやあなたがおばちゃんゆーたら、世の中のおばちゃん達が怒り出すで、ありえないわ」とあなたはおばちゃんではないよと言わなあかんことくらい。

ほとんどの場合そうするけど、たまにとてつもなくめんどくさくなり、なんかそういうのを言わそうとしている感じがムカついて「ほんま、めっちゃおばちゃんっぽいなあ」と言ってしまうことがある。例外なくムッとされ縁を切られることもある。できればそんなことはしたくないし、かわいいらしい女性を傷つけたくないのでそう言ってしまうことがある。根っこは冷徹やからね。

元上司に「俺ってバカだからさあ」と事ある毎に言う、自分で自分はバカと思っていない人がいて、彼がその言葉を発するたびに「いやいや、もうやめてくださいよ課長。課長がバカやったら俺はいったい何になるんすか」と言っていた。すると同僚や上司や後輩が「大バカものじゃないですか」と言って、俺が「ちょっと」と言って皆が笑って終わるパターンでずっと過ごしていた。

ところが理不尽な事をいいまくる上司にその日ムカついていた俺は、めんどくさくなって「ちょっとそういうところあるかもですね、まあ親近感もてますけどね」といったら、空気が凍りついて上司の目の色と顔の色が一気にかわり「お前のほうがバカなんだよ〜」と俺の顔に人差し指を向けて吠えた「ですよね、俺ですよねバカは」とぶっきらぼうにいったのをここしかない回復ポイントはと思った同僚たちが「そ、そうやで、お前やバカは、このばかちんが」と言った。回りの人間は、はははとひきつりながら笑いなんとかその場を抑えようとして、その場は何とかおさまった。

(写真はイメージです)
ものすごくムカついてたのか、その場をおさめられた感じが気に食わなかった私は「課長、ちょっと先に帰って明日の商談の提案書つくります。バカですから時間がかかるので」といいはなち、返事も同僚の制止も振り切り帰った。

その後大変だったみたいだが、いつも先頭をきって場作りをしている私を同僚たちは誰も責めないどころかねぎらってくれた。悪いことをしたなあとは思いつつ、たまにはいいかと思った。もちろん、その後は、課長にすみませんでした、先に帰ってとあやまり、その日から再び「何言ってるんすか課長、課長がバカやったら俺はどうなるんすか」というセリフを何百回もはき、場をつくろいつづけた。

すみませんがみなさん

もし自分がおばちゃんと思ってなかったり、バカと思ってなかったりするのなら、そういう風に言わないでいただけますか。私はもう疲れました、そんなことないですよと言うのが。