思考芸人河村操

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あるコミュニティーに所属している。

私は地下組織と呼んでいる。色々な分野の凄い人たちが集まっているのでおおいに刺激になる。リーダーがフランクな方で肩書きや名誉に一切興味がない風(直接聞いた事がないので風にしておく)なので、そこの組織に属するのは気持ちいい。そういう方がおおく集まる。

お前はどこの馬の骨や、お前は簡単におれに語りかけてくるけど、お前は俺を誰様だと思ってるんだ、お前ごときが話しかけれる人間じゃないよ、という感じの人が1人もいないので大変気に入っている。

その組織のメインコンセプトの1つに収入を複数持ちましょうというのがある。収入源が1本だと、なにかあったときに大変な事になりますよということ。サラリーマンを襲う突然のリストラや派遣切りとかがその典型だろう。

私は数年前その組織の事を知り大きく賛同し、所属している。私が所属していた会社では数年前から早期退職制度ができ、人が減って来た。いつ私にそれが襲ってくるかもわからないと言う危機感と自分の力で稼ぐってかんがえるのはきっと楽しいし、それが本業でのスキルアップにつながると思ったのも入るきっかけだった。

事実ブログを書きはじめ、それがきっかけで人前で話す事などが増えたおかげで社内での評価があがってきた。河村操は書けて話せるとなったのだ。

その組織。本業以外で稼ぎましょうというのが主旨。とても明快なコンセプトなのだが私は今そのコンセプトに頭の中を握られている。ほとんどの方が引っかかる事がないであろうその言葉は本業。

そう今の私は本業がなにかわからないのだ。今まではサラリーマン。そうなると投資で稼いだお金は本業以外の収入となる。本業をなにかを考えないといけない。ずっと考えていた。なにを本業にすればいいのかずっと考えていた。

その答えがようやく出た。とりあえずこれを本業にすることにする。それを本業にすることで何となく進むべき方向が見えた気がする。

その本業は芸人。

どこにも所属しない思考芸人。しばらくはこれを本業にしていく。コンサルもサーフィンスクールの先生も英語上達法の先生も副業。本業は思考芸人。

「お仕事何やってるんですか?」「芸人です。」「はい?」「芸人なんですが、食えないので色々やっています。コンサルトか英語塾とかやっています。まあ、イメージとしてはたむけん兄さん見たいな物ですね。兄さんは売れていますが、副業で焼き肉<たむら>を経営してるでしょ。あんなイメージです」

とは言え、思考芸人を本業と言ってられるのも時間の問題。このブログはFacebook経由で相方の友達の耳に入る。彼女の口から相方の耳に入るのに3日とかからない。

イメージできる。

廊下をどかどかと走って来た彼女は思い切り書斎のドアを開ける。「あんたー、芸人なったんか。芸人なんか100万年早いわ!まずは私よりおもろなれ、そんなレベルで飯食えるかあ」とたたきつけて部屋を出て行く。

もちろん彼女は開けたドアを閉めて行く。どんなに怒っていても。