自主開催から始めよう。セミナー講師になりたい人は。

シェアする

私には尊敬するコメディアンがいる。クリス・ロックという人だ(wikipediaはこちら)

アカデミー賞授賞式の司会などもやる。会場はいつもドッカンドッカンの爆笑の渦。1センテンスもすべらない。やはり天才だなと思って見ていると、実はそんなこともないらしい。

彼は新しいネタができるとまず、地元の小さな劇場で試すらしい。このネタはすごい、抱腹絶倒だと用意したネタも、最初に披露すると、わずか数センテンスしか受けないらしいのだ。賞をたくさんとっているような、トップクラスのコメディアンが、これは、おもしろいと用意したネタも、実際は全然受けない。

彼は、ネタを披露しながら、ブツブツと、これはうけた、これは駄目だとやりながら、修正を加え、そして、あの完璧なネタを完成させているのだ。パッとでてきて、受けまくるというのでは全然ない。それを、聞いて、やはり、この世界も他の世界と同じように、千里の道も一歩からなのだなあと思った。

実はこれをセミナー講師をしたいと思っている人に知ってもらいたい。セミナーも最初から、満足できるコンテンツなんて、まず作れない。何度も練り直したネタでさえ、当日は、満足を得られなかったというケースはままある。

回を重ねるごとに上手になっていくし、ネタもよくなっていく。そういう意味において、最初を自主開催でというのはお薦めである。もちろん、よほど有名人でないと、いきなり他から講師として呼ばれることなんてない。コツコツと積み重ねていく必要があるのだ。

そういう意味においては、自主開催のセミナーから始めるのは、順番としてはとてもいい。最初は無料でもいい。現在年間200講演をこなす、わたしの師匠格の有名講師先生は、なんと、最初はお金を払って講師をしたというのだ。

そこまでしてやったのは、経験と実績をというのがあったのだと思う。だから、どんどん、やっていただきたい。無料でやるので、練習でやるので聞きに来てと頼み込んでやるのも全然ありなのだ。

講演とかセミナーは想像しているのとやってみるのとでは大きく違う。思っている以上に大変だったり、あれ、こんなもんかと思う時もあったりだ。回数を重ねる事が、確実にステップアップになるので、機会があるなら積極的に話す機会を持っていただきたい。

しっかり準備して、丁寧にセミナーに取り組めば、確実に人も増えていくし、それを見ている人から、今度はうちでお願いできますかという依頼がくるようになる。それが他者開催とよばれるものだ。他者で開催するセミナーに講師としてよばれるようになると、集客という大きなイベントをしなくてよくなる。

講師になりたいという人は、最終的にそこを目指していると思うが、そのための、はじめの一歩は小さく自主開催からだ。

まずはネタを作り、小さく始め、修正し、何度も繰り返し、作り上げていこう。そうしていると、必ずどこかから声がかかる日がくるだろう。講師業にあこがれる人は多い。そうなるための最初の一歩をさあ、踏みだそう。