テレビって本当に無駄だろうか

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テレビは時間を強烈に奪う。はまるとぬけられなくなる。アマゾンプライムなんて最悪だ。テレビドラマのアーカイブが俺の魂と時間を根こそぎ持っていきやがる。

そういうのがあって、テレビを時間の無駄、テレビなんか見ているから時間を浪費する、その時間があったらもっと有意義なことに使えばいいとあるが、私はそうは思わない。

理由は色々あるが、まずひとつめ。

マスに向けてつくられているということ。広告代理店がテレビ局が制作会社がスポンサー企業が、莫大なお金と労力をかけて商品を売るためにサービスを普及させるために今流行っているのは何か、何を流行らせるのか、ニーズは何か、見えないニーズを刺激するのは何のかを朝から晩まで考えて、最大のマーケットに向けて発信するのだ。

すごくないはずがない。それだけやったのに多くが徒労に終わることもあるが、それでもすごいものにしようとあれやこれや考えている。そこにヒントが含まれていないはずはない。ビジネスで何かをやろうと思っている人はみたほうがいいのではないかと思っているのだ。

年間に4つのクールがあり、10話から12話の回数でドラマが作られる。私はそのほとんどをハードディスクで全部とる。そしてとりあえず1回目をみて面白くないのは見るのを辞める。
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そのドラマをみてもらうために、番宣のためドラマが始まる前に、バラエティーにドラマ出演者がでまくる。いわゆる告知だが、シンプルにドラマ始まるから見てねとなっている。テレビの広告の効果が落ちていてネットにどんどんシフトしているとは言うものの、それは世の中が多様になったからであり、もちろん予算が削られ質は落ちたといえ、テレビ自体の質が劣化しただけとは言えない。まだまだ学ぶべきことはある。

カルテットと言うドラマが面白いが、劇中、松たか子が仲間に向かって話をするシーンがある。一つ目の話は当たり障りない話で誰も興味を持って聞いていないのに、二つ目の話が強烈で、聞いている仲間はどんどん引き込まれていく。

私が主催のプレゼンセミナーにでていただくのはうれしいが、そんなものより、ドラマをみていたほうがよほど勉強になる。松たか子の1回目と2回目の違いを分析して、自分のプレゼンに活かせばいい。

これはひとつの例だが、ドラマやバラエティーの面白いのと面白くないのの違いを分析するだけでも自分のビジネスに活かすことができる。

テレビなんて見ているやつは成功しないとかは、果たしてそう言えるのだろうか。

満島ひかりが醸し出す雰囲気は見ているものを圧倒する。愛のむきだし、またみたくなった。