高齢化社会は街に渋滞を引き起こす。ごめんなさい指の動きが鈍くなっています。若者の皆さん、申し訳ないけど5分だけ早めにでてください。

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先日誕生日を迎え52歳になった。もうそろそろ人生を終焉させることを考え始める時期になってきた。いやいや先輩、まだまだですよ、もっとがんばってもらわないとと励ましをいただくのだが、財布の中から小銭を選んでレジの人に渡すまでのスピードは確実に低下している。

「ありがとうございます427円になります」

そう言われて財布の中の小銭入れを見つめる。もちろんモタモタしないように早めにファスナーをあけ、どの硬貨が何枚あるか数えている。427円ですと言われた瞬間、1円玉が3枚あるのは確認できたのだが、5円玉があるかは確認できなかった。10円玉の後ろに何か隠れているので、左手を揺すって見ようとするが見えない。100円玉も3枚までなら掴むが、4枚を掴むとなるとものすごく時間がかかる。後ろの人に迷惑をかけるわけにはいかない。

私は100円玉を取り出すのをあきらめ比較的離れて存在感を出している500円玉を掴みに行くことにした。そして返す刀で1円玉を2枚拾って、レジの人に渡した。

「502円お預かりします」

大満足だった。そんなに時間をかけずにお金を渡すことができた。そんなことせず1000円札を渡せばいいじゃんとなると思うが、小銭が増えると財布が膨らむ。持ちづらくなるだけではなく、重くなる。足腰に負担をかけるわけにはいかないのだ。

とはいえ、それも考えないといけない。今回は何とかすぐにつかめ事なきを得たが、下手したら全然つかめないことがある。指先の動きが間違いなく低下しているのだ。指の動きの悪さはレジに渋滞を巻き起こす。

股関節も同じだ。まちがいなく可動域がせまくなっている股関節は、大人の歩幅を狭くする。筋肉はおとろえ俊敏性がなくなってくるので必然歩くスピードが遅くなる。高齢化社会になりますます街に老人が増えてくる。股関節の可動域がせばまった指の動きが鈍くなった私みたいな人間が街に増えることになる。レジは渋滞し地下街にも渋滞が起きてしまうのだ。

申し訳ないと思っている。ナナコかイコカで払うように心がける。チャージも時間がかかる。指が乾燥しすぎていてタッチパネルが反応しないからだ。1000円札の角が曲がっていて機械が読み取ってくれない。おかしいなとそれに気づくまですでに2回突っ込んでいる。ああなるほど、角が曲がっているからかと気づくのに2回、それを伸ばそうとするが指先が上手く動かない、タッチパネルを押すために舐めた指をもう一度舐める。

それでようやくチャージができた。2000円チャージしたのでコンビニで5回位は使える。これなら小銭をだすことで後ろの人をまたすことはない。

みなさん本当にすみません。日々指のトレーニングをし、股関節の可動域を狭めないためにストレッチしています。それでも加齢による衰退はさけられず、30代のときの70%ほどしか行動できません。

イコカの残高を日々チェックし、股関節のためのヨガをするなどしできる限り若人のみなさんに御迷惑かけないようにします。でも、ぼくの仲間は街にいっぱいいます。少しマゴづくかも知れませんが、暖かい目で見守ってください。高齢化社会になりまちがいなく街は渋滞が増えてきます。

5分だけ早くおうちをでていただけるとありがたいです。指と股関節は日々鍛えますので、どうぞよろしくおねがいします。