webマーケティングにもプル型とプッシュ型がある。プッシュ型の代表がランディングページで、プル型の代表がコンテンツマーケティング。

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基本的に、本質的にはwebマーケティングってプル型だ。

こんなんありますよと、相手の目の前にいってセールスしない。相手の指をつかんで、このやろ、このサイトにきやがれ、このアプリをクリックしやがれとはできない。

よりよい情報を流して、SEO対策やマーケティングを駆使して、自社のサイトにきてくださるのをまつ。基本的にはプル型だ。

ところが、そんな中でも、webマーケティングの中でも、強烈に売りますぞと異彩を放っているのがランディングページである。これは、営業マンが、ドア・ツー・ドアでセールスするのに比べたら、そこまで強引ではないが、ランディングページにきた人に対して、これでもか、これでもか、こんなにおいしいのに、まだ買わんかとプッシュしてくる。

このLPのマーケティングには、広告が使われることが多い。fb広告を使って、ターゲットに広告をうつ。『起業したが集客に困っているあなた。集客いらずのマーケティング方法があります』とあなたを誘う。

買わないけど、ちょっと様子み、と、行くと、そこには永遠と続く、長い長いワンカラムのページがでてくる。そこでは、あの手この手であなたをあおる。こんな特典二度とないよ、100万円相当の動画DVDを今なら先着10名さまにさしあげますと、無料セミナーへの参加をうながしてくる。

そのコピーライティグは見事そのもので、なんかしらんけどクリックしてもうた状態になることもある。

そう、広告とLPのセットが、全体がプル型のwebマーケティングにおいて、異彩を放つ、プッシュ型に近いものだ。

その対角にあるのがコンテンツマーケティング。

カンチガイしてはだめなのだが、コンテンツマーケティングでは売っていはいけない。商品を買うように、仕向けるようなコピーは、うまいけど、それは、本質的にはコンテンツマーケティングではない。

コンテンツマーケティングは、ただただ、ひたすら、お客様のためになる情報を配信しつづけることだ。ねえ、役だったでしょ、もっと知りたかったら、セミナーきてね、ってのは、本来の意味のコンテンツマーケティングではないのだ。

その代表格をひとつあげろと言えば、河村総研サーフィン研究室がそうだろう。
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いちどこのサイトに訪れて欲しい
サーフィンのノウハウについてあれこれと、膨大な量の情報を提供している。包み隠さず全部のイメージだ。そして、なんと、この会社は、サーフィンのセミナーやコンサルティング業務を販売しているのだが、どこを探しても、売りますよと書いていない。

本来のwebマーケティングではタブーだ。導線をしっかりつくって、お問い合わせや、電話をできるように、目立つところに書いて置かなければならない。でも、彼らはそれをしない。

彼らは売る気がないのかというとそんなことはない。ガッツリ売る気なのだが、プッシュするつもりはまったくないのだ。これがコンテンツマーケティングの本質であり真髄だ。

では、彼らは何をしているのか。導線も作らず、LPもおかず、ただひたすら情報を提供している。彼らは一体何をしているのか。

そうなのだ彼らは良質のコンテンツを、ただひたすら、ものすごい量を提供しているのだ。ポイントはそこにある。読んだお客さんは、もう、中級者が上達するにおいては、知らないことがないほど、知った、このサイトのおかげで。

よし、じゃあ、やろうか、となる。俺もこれをつかってやったら、明日から上級者だとワクワクし。やろうと思う。

ところが、あれ、おかしいぞ、なんかのどにいっぱいひっかかって、何から始めたらいいかわからないぞ。そう、それがサーフィンスクール中級者サイトのスタイル。

圧倒的に質の高い情報を大量に浴びると人間はどうなるのか。私がだしたこたえは

溺れる

だ。河村総研サーフィン研究室が発表した大量の情報に、読者は溺れている。溺れている人は藁をも掴むというが、その藁にあたるのが商品であり、サービスであるのだ。

サーフィン上達の情報の波にもまれたサーファーは、溺れる。必死でつかまるものを探している、藁でもいいのだ、なにかないか。

もうたまらなくなり窒息しそうになり、彼らは浮き輪はないですか、藁はないですか、酸素ボンベはないですかと聞いてくるのだ。実際にそういうことがあった。サーフィンのブログは、もともとそれで商売をしようなんて気がなかったから、ただひたすら、上達法について書いていた。すると、それを読んだお客さんが、お金を払うので教えてほしいといってきたのだ。

そのときは、まだコンテンツマーケティングなんて言葉がなかったが、それが、結果的には、究極のコンテンツマーケティングとなったのだ。そう、そこから得た教訓。究極のコンテンツマーケティングは、コンテンツマーケティングの最高峰は、

『溺れるものは藁をも掴むマーケティング』

だ。友人からは

『溺死マーケティング』

という名をいただいたが、どちらでいくかまた検討したい。音の響きと、強烈なインパクトという面では、溺死マーケティングがいいが、おもしろい、なんか、ださい、長くていいづらいのが、溺れる者は藁をも掴むマーケティングだ。

長いと、勝手に省略名が出て、溺藁マーケティングなんてよばれるかもしれない。いずれにせよ、webマーケティングのなかで、プル型の最右翼にいるのが、溺藁マーケティングで、プッシュ型のはしに、ランディングページ+広告ってのがある。

どっちも有用であるのはまちがいない。私は並列して使っていきたいと思っている。

究極のプル型マーケティング、溺れる者は藁をも掴むマーケティングを、ランディングページに書いてあおって、広告を打つってのは、webマーケティングをやっている人間にとって最高の贅沢かも知れないな。

webマーケは本質的にプル型だが、その中にもプル系とプッシュ系があるのを知っているとおもしろいかもしれない。

究極のマーケティング『溺れる者は藁をも掴むマーケティング』については、単発のセミナーを7月2日土曜日大阪で、おこなう予定なので、興味のある人はぜひ。また案内します。

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