洋画アニメをみた

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“Happy Feet”というアニメ映画を観た。洋画だ。字幕なし英語の音声だけで見る。難しい50%くらいしか聞き取れない。はじめは何故聞き取れないのか解らなかった。旅行に行ってもほとんど不自由ない。銀行に行って口座を開設するために奥の部屋でマネージャーと話すとかは問題ない。

でもこの映画全然わからない。ちなみに洋画ドラマの<フレンズ>はほとんど95%は聞き取れる。でいろいろ考えてたときにフと思った。ペンギンやからか。この映画登場人物はほとんどペンギンだ。ペンギンが話す英語だから解り辛いんだと思った。もしかしたら、独特の英語を使ってるのかもと。

で、くやしいけど英語字幕をつけてみた。するとなんと、ほとんど知っている人間がつかっている語彙と変わらない。しかもとてもシンプルな英語しか使っていない。ショックを受けた。ほとんど聞き取れると思っていただけにかなりショックだ。

でまあ何でやろと考えてるときに思い出した。実は音って字幕に出てくる語が全てなっているわけではないのだ。かなりの音が欠落している。リエゾンとかそういうレベル以上に消えている。正しくなっていない事も多い。

それを思い出した。そういう構文や言い回しがあると知っていないと解らないのだ。音がなっていないのだから解るわけがない。

例えば私は弟とけんかするときによく言うセリフがある。何を言ってるかお分かりになるだろうか。

「、、てんね、、まえ?」興奮しているので、セリフの音のほとんどが欠落している。関西の方はもしかしたら解ったかも知れない。訳の分からない事を弟が言ったときに私が返したセリフだ。

「何をゆうてんねんお前?」だ。標準語になおすと「何を言ってるんだお前は?」になり英語だと “What are you talking about?”

実際に何を言ってるか聞こえたかったのではなく、お前の言ってる事なんか関係ない、そんなこと知るか、ふざけんなという意味で使う。標準語なら

「、、に言ってんの、まえ?」になったり、英語なら「、、ら、ゆーとーきん、ばう」くらいしか聞こえない。

もう1つ解りやすい例を。アメリカの家。学校から帰った子供は “Maam! I’m home”という。しかし実際鳴っている音はおそらく、「まーむほー」くらいだと思う。台所で夕食の用意をしているお母さん。3時過ぎにドアが開く。ばたばたと音がする。子供がかえってきた事がわかる。そこで発せられる音を予想しその通りの音が鳴る。

ここでひとつ。実際に鳴っている音は「まーむほー」だけなのだが、それを言った子供は全部の音をだしているつもりだし、聞いているお母さんも実際にその音がなっているのを聞いたと思っている。実際はなっていないのに。

私はこの「まーむほー」が聞こえる。そのシチュエーションではその言葉がかわされると知っていからだ。でも、知らない人には絶対にわからない。なぜなら実際に鳴ってる音は「まーむほー」だからだ。

相当日本になれていて日本語にも精通している外国の方がいたとしてそのひとがはじめて関西に来たときに「てんねんまえ」って言われても理解できない。

だから映画は難しいのだ。そういうのがたくさんある。これは英語にたくさんふれることでしか補えない。けんかしているときに彼女が彼氏に「ら、ゆーとーきんばう」っていっってもこの元の言葉を知っていないと絶対にわからない。「らゆーとーきんばう」という英語の文はないからだ。

私が向こうで話すのに何も不自由しないのは、相手が瞬時に私の英語力を無意識に判断し、言い回しや音の欠落を調整するのだ。

触れるしかない。音が鳴っていないのだ。解るわけがない。落ち込む必要はないのである。