英会話を学ぶのに日本語を使うか使わないか悩んでいる暇はない

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昨日動物園に行ってゾウを見ました。

この文章を読んだ人のほとんどが、おっさんが、どこかの動物園に行って、ゾウを見ている絵を脳の中に描いたと思います。

This is a complicated machine. という文章を読んだときどうでしょうか。どこかの場所、工場とか倉庫とかにおいてある機械をイメージされましたか、それとも日本語の機械という文字が浮かびましたか。もし、どこかに置いてある機械が映像として脳に浮かんだとしたら、英語を習得されているか、もしくは習得するのに、時間がかからないレベルにおられます。

そうなんです。日本語と英語は完全に訳すことはできないので、英語を英語で読み取り、聞き取り、それをどんどん映像にかえていくことが、英語習得の最短の道なのです。もし、あなたが、complicatedという言葉の意味を知っていて、なおかつ、イメージに変換できるとしたら、あなたの脳には、なにか複雑そうな機械が浮かんだはずです。

complicatedの意味は複雑なとか込み入ったとかいう意味があります。意味がわかったら、複雑な機械の絵をイメージできると思いますが、実際、この文章を見た瞬間に、直接イメージに行くまでには、まだ時間がかかります。

complicatedの意味を今回覚えたよというかたも、また、別の時に、この単語に出会っても、それを直接イメージにかえることはまだできません。それが語感といわれるものです。わたしは、この単語には何十回と出会ってようやく映像にできるようになりましたが、それまでは、意味は複雑ってわかっているのに、複雑そうな機械をイメージできないというジレンマを長い間あじわいました。

appleと聞いてどうでしょうか。これを日本語のりんごに変換してから、りんごの絵をイメージする人はいませんよね。appleと聞いた瞬間、あかいりんごが浮かびますよね。これが語感を得たという状態で、正直言うと、このレベルまで英単語をもってこないと、ネィティブと対話をするのは少ししんどいです。

ネィティブは、一息に量をたくさん話します。それを、文章として記憶するのは難しいです。頭からどんどんイメージに変えていかないといけません。TOEICのリスニングとかもそうです。あるていど話せるという人も、このステージに入ると、今までとはまったく違う感覚で話せるようになります。

これは当然アウトプットのときも同じです。頭で描いた映像をイメージを英語にのせていく。相手が日本人だったら日本語。アメリカ人だから英語。そうなってくると、あの時にはなしたのは英語だったかな日本語だったかなという感覚になってきます。

hippopotamusと聞いてカバの絵が浮かんだら、その単語に対して語感があるということになります。よく、英語を学ぶ時に日本語を介さないほうがいいといいますが、別にどっちでもいいです。最初は
hippopotamus→カバ→カバの絵という過程を踏みますが、何度も出会っているとhippopotamus→カバの絵になります。脳は手抜きなので面倒なことははぶきます。もはやappleを見た瞬間、途中にリンゴという日本語を介することはできません。脳がそうさせてくれないのです。

英語を学ぶのに日本語を使うかどうか考えている時間があったら、どんどん量に触れたほうがいいです。

英語を英語で理解するあの高度な感覚は、みなさんの第一言語である日本語を使ったほうが、圧倒的に早くえられます。どんどん、やりましょう