ビジネスは言葉である。成功したいなら言葉を磨け

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ネット以降、とくに言葉が重要になってくる。あなたの思いや企業の理念や志。伝えるには絶対に言葉が必要になってくる。絵や歌やダンスで伝えることもできるし数式で伝えることも不可能ではないが、一般的かつ圧倒的に効率がいいのが言葉だ。

basecampというグループソフトウェアなどの商品で一世を風靡した37シグナルズの社長も、その著書『小さなチーム、大きな仕事』の中で(以下引用)

#文章力のある人を雇う

マーケターでもセールスマンでも、デザイナーでも、プログラマーでも、どんな職種でも文章力は大きな要素となる。文章力のある人はそれ以上のものを持っている。文章がはっきりしているということは、考え方がはっきりしているということである。文章家は、コミュニケーションのコツもわかっている。ものごとを他人に理解しやすいようにする。他の人の立場になって考えられる。彼らは、何をしなくてもいいかもわかっている。

引用終了

と書いている。まさにその通りだと思う。チームで何かをやるとき、正確な日本語をつづってくれとお願いする。弟子や部下にはちゃんと話せ、正確に書けとしょっちゅうどなっている。結局、言葉でしか人間は動かないし考えられないからだ。正確な言葉で、伝えることによって仕事の効率はおそろしくあがる。

あなたは何かを売っている。商品かもしれないしコンテンツかもしれないし、自分自身かもしれない。あなたが何かを売ろうとするときには話すにせよ、書くにせよ、言葉が絶対に必要になってくる。

私は今、セールスの研修を企業のセールスマンに対して行っている。企業のセールスマンにセールスのスキルを上げてもらおうという目的で行っているのだ。その企業は日本国内にある日本の企業でセールスマンは全員日本人なので日本語で研修を行っている。

私はスペイン語がまったく使えない。だからもしスペインの企業からスペイン人のセールスマンに対してスペイン語でセールス研修をやってくれと言われてもまったくできない。英語ならどうか、スペイン語よりはかなり上手にできることはできるだろうが、日本語のそれに比べたらはるかにうまくできない。

そういうことなのだ。それなら日本語は完ぺきかと問われると、とんでもない、まだまだ志半ばですと答える。日本語は英語やスペイン語に比べるとはるかに長けているが、それでももっと磨く必要があると思っている。言葉を鍛えれば、もっと効率的にうまくビジネスを運ぶことができると思う。

この言葉の重要性、本当に大切だと思っていて、これしかないのではと思っているので、ことごとく弟子やクライアントには伝えるのだが、まだまだ私の日本語能力が稚拙であるがゆえ、うまく伝わらないのだ。いかに言葉が大切かこれからも伝えていく必要があると思っている。

弊所には経営力アップのプログラムとしてPMSメソッドというのがあるが、pはプロダクト、mはマーケティングで、sはセールス。商品を作ってそれをマーケティングとセールスで売っていくことがビジネスの全てですよとするものなのだが、結局ビジネスはいい商品を、ここにいい商品がありますよとお客さんに伝えること。伝えるのにはマーケティングとセールスがいる。そこで絶対的に必要で、ほぼそれだけではないのというのが

言葉

なのだ。あなたが、あなたのビジネスを加速するには言葉を磨き続けなければいけないのだ。

辞書を読む

英語の語彙をふやすために私は英語の辞書を読んでいる。辞書は引くものであって読むものではないと多くの人が言うが、読んだほうがいいよという人がいたので読み始めた。ちょっと待てよ、それなら日本語をみがくために国語辞典を読んだほうがいいのではとおもいたち読むことにしてさっそく購入した。

国語辞典は生まれてこのかた読んだことがなかったが、読んでみようと最初からページをめくったら、序文がありそこには『辞書に求められるもの』とタイトルがあった。以下、新明解国語辞典の序文を引用してみる。

朝起きて朝食の膳に新聞を見る、夜の帳の下りる頃は夕刊を手にする。その度毎にわれわれは現代社会の進む方向と思潮を各自のアンテナで捉えようと試みる。媒体は言葉である。

本を読む、手紙を書く。事務を執る、連絡を受ける、命令を伝える。旧友と久し振りに会う、会話を楽しむ。テレビを見る。社会生活において欠くべからずものは言葉である。生活は言語によって支えられ、われわれの思考と内省は言語によって深まる。

とある(以上引用終了)

おおお、と興奮した。この序文を読んだだけでも辞書を読もうと決めて購入したかいがあったなとおもった『媒体は言葉である』にしびれて小躍りしたほどだ。

さらに続けて、同一言語による意思伝達には、共通認識として根幹を同じくする単語帳が存在するからだとも言っている。単語を言葉を、そしてそれをきっちりと使うルールと論理的に使うためのコードを、我々はもつ必要があるのである。

言葉をふんだんに使ったひとつのビジネスモデル

国語辞典の序文に、37シグナルズの社長の言葉に感銘を受けるのは、まさに私が言葉だけを使ってビジネスを立ち上げてきたからだ。なかなか上級者になれない中級のサーファーに向けて、その上達法をブログで言葉だけを使ってただただひたすら書きまくってきた。

もうそれは10年くらいになるが、そうやってネットを使って、正しく伝えるために試行錯誤しながら書いてきたことがビジネスの発展につながった。その言葉に感銘をうけたサーファーがお金を払うのでそれを直接教えてくれないかとなった。まもなく私はそれを教えるためにセミナーを開いた。サーフィンスクールが会議室でおこなわれたのだが、それがおもしろくないわけがなく、マスコミにとりあげられることになり、今に至っている。

現在は、サーフィンだけに留まらず、英語、ゴルフ、セールス、コンテンツマーケティング、コミュニケーション、プレゼンについてセミナーを開催している。

書いて伝えて、話して伝える、言葉をベースにコンテンツを作り、言葉で売って言葉で教授している。言葉なくしてこのビジネスはまったく成立しないのだ。だから、つねに言葉のブラッシュアップは続けているし、大切だよと伝えている。

もしあなたが言葉が好きで、言葉を使ってビジネスしたいと言うなら、弊所が提供しているPMSメソッドは死ぬほど使える。興味がある人はコンサルティングを提供しているのでぜひお問い合わせを。

いずれにしろ、今後の人生やるべきことがわかった。日々本を読み、言葉を書き、言葉を話していく。インプットとアウトプットを繰り返すことで間違いなく経験値はあがっていく。読み手をほったらかしにせず、丁寧に書いていくことで確実に言葉は上手になってくる。

ひとりで生きていくにしろ、サラリーマンとして生きていくにしろ、言葉は絶対に必要になってくる。わけがわからん言葉を使っていてはだめなのである。

2017年4月8日 しんちゃんの哲学カフェ2開催
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