オタクの話はおもしろい

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深く掘るのが好き。

<何でもこいに名人なし><多芸に無芸><器用貧乏>とずっと言われてきた。何にでも興味があり幅広く知っている。それが営業や人とのコミュニケーションンに非常に役立って来た。でもどれも中途半端とは言えなくもない。

その中で、何個かはおそろしく深く掘っている。はまっている、いわゆるオタク。サーフィンとゴルフスイングと英語の学習法。これだけはトコトンはまっている。まだ、掘り続けている。こういう話はおもしろい。

時に、それに全く興味がない人の興味をひく事にもなる。サーフィンの話をするときに、波が起きるメカニズムなど語ったりする。聞き上手なかたはいるもので、私の趣味がサーフィンとわかると、とことん聞いてくれる。ついつい、話がそこまで及ぶ。

こんな話、サーファーでも興味ないでと思いながら話していたら、意外にみな聞いてくれる。へーへーと関心してくれる。波の出来るメカニズム。数千キロ旅してくる。波の高さの半分の深さで波は崩れるなどの話も付け加える。本当に興味を持ってくれる。

深く掘るのっていいのではとその頃から思い始めた。さらに言うと、自分で掘っているいくつかのこと、サーフィン、ゴルフ、英語など掘っていると、なんか共通事項みたいなのが見えてくる。

本質的な事って共通しているのではないかという気がしてくる。最終的には結構同じ事を言ってるのかもと思っている。私はこれを「地球理論」と名付けた。

日本から掘って行く人がいる、アメリカで掘る人がいる、アフリカにもいる。地球に対して垂直に掘って行ったら、中心にたどりつく。コアできっと出会う。

コアは相当熱いので、熱さ対策はいると思うが、そこから上に掘って行けば、イタリアにだって、中国にだっていける。

百貨店が苦戦しているのはそのあたりにもあるのかも。文字通り何でも売っている店。ゴルフ用品や家電もあるが、中途半端に広く浅い。ゴルフクラブを百貨店で買う気がおこらない。

もっとしぼればどうだろうか、例えば掃除機だけ売る。そのかわり、世界中の掃除機をそろえる。そろえれなければ、精通しているコンシェルジェを置く。掃除機なら大阪大丸やで、とかになると面白いと思う。

書斎専門の文具屋さんが、百貨店のフロアーにあるのを最近見かける。買い物について来たお父さん、だんなさんがターゲットだ。書斎関係にしぼっているので、結構マニアックなものが多い。

書斎なんてと思って立ち寄った人も、書斎を持ちたくなるようなマニアック度だ。市場が狭すぎるところで深く掘るのもどうかと思うが、顧客のニーズをかき立てるのは、オタク気質、な気がする。

京都のマルイで絵も描かないのにデッサン用の鉛筆を買ってしまった。スケッチブックやA4のコピー用紙に企画のラフ案を書くのに使い安い。上司が使ってたのを思い出した。

そういう事だ。

私のターゲットはもの凄い狭い。サーファー>ショートボード>中級者>上達の伸びが遅いもしくは止まっている>前足に乗り過ぎ。どんどんパイは減るが、そのほうが解りやすい。