マーケティング的。口コミは起きるものであり起こすものではない。

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友達の車が故障した。

保険に入っていたので、無料でレッカーで引き取りに来てくれた。保険会社と提携している故障した現場近くの自動車修理工場の人がとりにきてくれたようなのだが、この修理工場がとんでもなかったと、友達は声を大にして私に伝えた。

まず、引き取りに来てくれたスタッフの応対がとてもよく、深夜にトラブルになり落ち込んでいる自分を癒やしてくれたようです。

そして、修理工場に代車を借りに行った時に、驚いたと。工場がキレイに整頓され、壁には賞状が何十枚も並んでいたと。それを象徴するように、スタッフの動きはテキパキと丁寧で、笑顔が素敵だったと、そのように伝えてくれました。

車はラジエターの底に穴が空いていて、ラジエター交換という痛い出費になったのだが、それでも、あの車屋に出会えてよかった。ついでに、調子の悪かったエアコンも見てもらったと言っていました。

これが起こってしまった口コミです。口コミは起こすものではなく、起きるものです。私はその工場から200キロも離れたところに住んでいるので、そこをかかりつけの車屋にすることはできませんが、それでも、何かあったらそこに持っていきたいなあと思いました(写真はイメージです)

車ってほとんどの人にとってブラックボックスです。自動車屋さんにここが悪いから、これがこうだから換えた方が良い、もう寿命ですから新品にしましょう。と言われたら、そうするしかありません。脅してくる人もいます、別にいま交換しなくてもいいですが、知りませんよ、こんど壊れた時は、何十万もかかりますよと。そんな風に言われたら、断れません。

女の人はとくに、ガソリンスタンドや車屋さんにそういう理由で近寄りたくないという人も多いでしょう。

だからこそ、真摯な態度が必要なのです。お客さんであるこちらの気持ちによりそって、丁寧に接してくれれば、それが信用につながります。ああ、この人は、ムダにお金を使わせたり、脅したりだましたり絶対しないだろうなとなります。そうなると、もうコチラ側はお金を安心して支払えます。それが高いか安いかなどまったく気にならなくなります。

この人が言うのなら適正なのだろうと。

自動車屋さんが、友達に真摯に接しただけで、それが友の心を打ち、私を感動させ、こうして記事になっています。これがバズ・マーケティングとかバイラルマーケティングとかいうものです。インスタ映えが広がっていくのも同じことですね。口コミや紹介は起きるものです。起こそうと策略をたてても、それはばれますもれます。真摯に丁寧にが基本でしょう