人のために生きてると思ってたけど違った

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表現力を磨こうって講座に参加したんですよ先日ね。まあとてもためになったんだけど冒頭に先生がね、今日はあなたの内面を深く深く掘ってあなたの根本にある思想をさぐってください。4時間くらいでたどりつけるものではないですがそれでも近くまでいくつもりで掘ってください。そしてそれを講座の最後に全部はき出してください、っていったんです。

加えて先生はその吐き出すときに絶対にかっこつけないでくださいって言ったんです。こんなこと言ったら頭がおかしいと思われる変わった人と思われる嫌われる。だからこの程度にしておこうとか、ちょっとオブラートにつづんでとか、かっこいい言葉とかでおか今日に限っては忘れてください。嫌われてもいやがられてもいいから自分の言葉でって言ったんです。そうでないと絶対にあなたの内面なんて表現できないからと。

なるほどっと思ったのですね。そしてすっと肩の荷が下りたんです。人がたくさん集まる場所ではにこにこして、ほんまですかを連発します。営業マンのさがみたいなのがどうしても出てしまうんです。ほんらい生意気で横柄な性格です。今日はそれを存分に出していいんだって言われてほんと元気が出てやる気がわいてきたんですね。

私は普段きらいなワークをどんどんこなしパートナーとともに自分の内面を探っていきました。そしていよいよ1対1で相手に自分の本性をさらけ出す時がきました。私のパートナーは福祉関係の仕事をしている若いお嬢さんでした。とても内面も外面も美しいまじめな女の子でした。その子は予想どおりよい子で存分に自分の考えを語っていました。そこに飾りはなかったように感じました。

そしていよいよ僕の番です。さあどれだけ毒がでるか楽しみだなあと話し出したけれども出るのはおもしろエピソードばかり。おいおいみさおちゃんちゃうであんたのダークサイドださなあかんでと悪魔がささやいてきます。私もそれに心の中で答えます。わかってるがな悪魔ちゃん。今日はそのつもりや、目の前にいるまじめそうないいお嬢さんの度肝を抜いたるんや、ちょっとまっとけ。

と悪魔を抑えて再び話し出しました。でも同じでした。過去にあったエピソードをおもしろおかしく話して終わりました。終わったあと私は落ち込みました。内面をだせって言ったのに俺は営業マンになってしまった。ほんまですかすごいですねえから離れられなかった。なぜおれは先生の言ったことをできなかったのだろうかと帰りの新快速の中でずっと考えていました。

そのときの状況を思い出して内面に問いかけていました。すると答えがでたのです。じつは私は営業マンの性でおもしろ話しをしたのではなかったのです、それがわかったのです。あのときは完全に着飾ってませんでした。お嬢さんは綺麗でしたがタイプではなかったので嫌われようが関係ないという覚悟で臨んでいたのは間違いなかったんです。

そうなんです。わたしの根本にある思想は面白いことを言いたいだったのです。面白い話しをしたいし、面白いことをやりたいんです。私は今までも仲間や友達に楽しんでもらおうと面白いことをしてきましたし言ってきました(実際に面白かったかどうかはしらない)それでそれは友達のため仲間のためだと思ってたんですね。ブログやFBで面白い話しを書くのは読んでもらう人のためだと思ってたんですね。

とんでもなかったです。100%自分のためでした。自分が面白いことを言いたい面白い人間って思ってもらいたいそれだけだったのですね。超わがままな人間だと言うことがはっきりしました。え、いまごろ何ゆーてんのと読んでくださってる方は思われるかも知れませんが私の中でこれがはっきりしたということは非常に意義のあることです。講習に参加してほんとよかったです。私はただただ人を笑わせたいのですね。面白いと思われたいのですね。その人の事なんて微塵も考えてなかったのですね。

そう考えると私は世のため人のために積極的に生きてないことになります。世のために生きていると思ってたからちょっと修正は必要ですが、そうではなかったのがわかったのは今後生きていく上で非常に意味のあることになりましたね。相手のことを思いやる気持ちは今も人一倍強いです。だからといってその人のために生きるかというとそうではないんですね。

このあたり今いちど掘り下げて考えて見ますがとりあえず私は自分のためだけに生きていると言うことがわかったのでここに改めて宣言しておきます。わたしはすでに別れた彼女や逃げた女房はや親しい友達におかれましては充分ご存じなことで、今更なにいうとんねんと言う感じであるとは思いますが、私はこれからも自分のために生きていきますのでよろしくお願いします。