身につく

シェアする

身につくレベルまでならないと使いものにならない。ほとんどの人がそこに行く前にやめてしまう。わかった段階でできたと思ってしまうのが原因だ。

英単語にcomplicateという単語がある。意味はからませるとか複雑にからみあったとか言う意味だ。これを私はまったく使いこなせなかった。ものすごく習得に時間がかかった。英語の文章でみた瞬間に意味はわかるからすぐ日本語がでてくる。ところがその様子をイメージできないのだ。

例えばappleという単語をみたら日本語のリンゴに訳すまでもなく赤いリンゴをイメージできる。だから聞いた瞬間、読んだ瞬間大丈夫。ところがこのcomplicateは全然ダメだった、日本語の訳しかでてこない。しっくりこない。身につくまでものすごく時間がかかった。

それがようやく身についた。見た瞬間聞いた瞬間に複雑でこんがらがったイメージが浮かぶ。パソコンの裏の配線コードが絡まってる感じがイメージとしてわく。このレベルになってようやくその語が身についたと言える。

スポーツでも何でもそうである。わかっているというのと出来るというのは全然ちがう。でもほとんどの人がわかったのをできていると勘違いする。本番に思ってたことが全部とんでしまって、プレゼンに失敗する例は多いが、あれは身についていないということ。

わかるができるになる過程は繰り返しにある。英単語は何度も出会うことによって身になる。ゴルフのスイングとかも同じ。動かし方がわかったらあとは繰り返しやることで身につく。いちど出来るレベルになると、あとはそう落ちない。何事もそのレベルまでやることが結構いいんじゃねえって思う。