英語は照合だ。河村総研スカイプ英語塾が精読しか薦めない理由。

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河村総研英語塾の業績が好調だ。

今日現在で10名の受講者がいる。下は18才〜上は60才まで。皆、目的があって私どもから英語を習っている。

当塾の特徴は徹底的な理論。英語という言語がどのようなルールによって構成されているかを学んでとことんまで読み込む。

I brake a door.

という文章は第三文型。SVOだ。brakeは他動詞なので目的語をとることができる。目的語はdoor。目的語になれるのは名詞および名詞相当語句とされているのでdoorは名詞。この名詞は数えられる名詞なので冠詞をつける必要がある。doorは我々にとって初めて出てくるので冠詞はaを選ぶ。

みたいなのを徹底的にやる。このあたりで生徒さんは、あまりのしつこさに、若干切れ気味になるが、それでも手綱を緩めることはない。brakeは他動詞ですが、完全他動詞ですか?それとも不完全他動詞ですかとやる。
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こうやって徹底的に理解した英語をどんどん脳にためていく。脳に正しく理解を伴った英語が蓄積されていると、英文に出会った時に、照合が起こる。ん?この英語なんか聞いたことある。まったく同じではないが、このパターンは確かにあったなあと。

その時に、SVOの形や品詞を覚えていれば、どっかで見たぞってなる。ちなみにこの英文の品詞は代名詞・動詞・冠詞・名詞だ。brakeが動詞だってことは誰でもわかっていると思うが、これが動詞とわかっているから、例えばI buy a door. といいたいときに言えるのだ。主語との後ろには動詞がつくことが多いから、I の後には動詞であるbuyを置くのだなあとやっている。

そんなこと考えてないよ、そんなこと考えていたら英語なんて話せないと言うが、壊すや買うや持つと英語を日本語に変換したときに、日本語を知っている我々の脳は、それを動詞だと理解しているから、何々するっていう動作をあらわす動詞を、そこに当てはめているのである。脳はパターン認識がとくいなので、そういう理解をしたほうが応用がききやすい。

それを徹底しようというのが当塾の方針だ。このやり方は何も目新しいものではない品詞分解という方法で、古典的な方法である。そうやって徹底的にやることで、脳の中に完璧に理解した英文を増やすのである。それはパターンになり、初見の英文や初耳の英文も、予測が可能となってくるのだ。

さらに加えると脳は手抜きが好きというのも幸いしている。I brake a door. の構文を完全に理解している脳は、この文章を読んだ瞬間に、自分がドアを壊している映像を浮かべる。いちいち、これは第三文型のsvoで、iは代名詞、brakeは動詞でなんてやらない。聞いた瞬間にイメージを浮かべるようになる。

なので、そんな回りくどいやり方をしていると、会話なんてとてもではないができないよという心配はいらない。どんどんイメージに変えていけるようになるからご安心を。スピードを早々に求めるから、適当な解釈になり、いつまでたっても英語を正確に読めないのだ。

基本をやらずに手に入れたテクニックは必ずどこかで成長がストップする。回りくどいが、急がば回れなのだ。

当塾では、入塾にさいし、事前説明会をやっているが、徹底的に理屈っぽくやるから覚悟がいるよっていう説明と、やがて、そんな理屈は、習った記憶もなくなるほどにどこかに消えてしまうから安心してねというのに終始している。

実際私は英語をはなせるが、英語を発する前に、脳の中で英語の文章を作るなんてことはない。気づいたら声に出ている感じだ。まあ、その文章は完璧でなく、冠詞が抜けたり、時制を間違えたり、複数にしなかったりがボロボロでてくるが、それでも、そのまちがいに気づくのは、発話したあとというほど、どんどん英語がでてくる。

そこまでなってはじめて、英語が伸びていくベースができたと言える。文章を頭の中で作ってそれを話しているうちはまだまだ全然であるが、実際にペラペラに見える人でも、そういう話し方をしている人は多い。そのかたたちは、間違った学習法をしている可能性がある。

英語なんて簡単だ。単語をルールに従って並べるだけなのだ。そのルールを勉強によって学ぶ方法のいったいどこに否があるのか。

ネィティブスピーカーとはなしまくるのは、もっともっと後でいい。弊社の塾では、まずうちで習った後に、フィリピンのネィティブの先生とスカイプで話しまくるレッスンをお薦めしている。いきなり話すのは非効率。まずはしっかり理解した英文を脳の中に増やすのが先だ。

耳からはいった目から入った英文は脳で照合をおこなっている。照合さきにどれだけ英文があるかが勝負だ。

「ダンパーくさい速い膝腰。ボトムに降りてたらつかまるのでテイクオフした瞬間レールを引っ掛けて踏んでトップを走っていかなあかんで」

ほとんどの人にこの文章の意味は理解できないだろう。ところがサーファーならほぼ全員が、何をいっているかを理解できる。脳の中にサーファーしか使わない用語がみなさんにはないから、照合をおこなっても、理解できませんという回答がくるのだ。

私がタガログ語やロシア語がまったく理解できないのも同じ理由。単語も文章のルールもわからないから当然だ。

このように書けば、まず何をすべきかが理解できると思う。