友達とご飯を食べに行きました。
チェーン店ではないやきとり屋。
友達はハイボール、俺は酒を飲めないからコーラ。乾杯はコーラとハイボールで。宴が進んできておのおの2杯づつ飲んだ。友達のペースが早く、俺がまだ2杯目のコーラが残っている時に、3杯目となるハイボールを頼んだ。
「ハイボールひとつ」
店員は、はいよ、と答えた。そのあとも楽しく談笑していたら俺のコーラがなくなったことに友達が気づいた。彼女はコーラでいい?と俺に聞いた。はいと答えたら店員に注文した。
「コーラひとつとハイボールひとつ」
はっ、と思った。
そう言えば、随分前に注文した彼女のハイボールがまだきていない。彼女が今注文した瞬間に思いだした。と同時に戦慄が走った。
この人すごい
と。彼女は、店員がオーダーを忘れているのを知っていて、まだ来ていないのを知っているのにはじめてハイボールを頼むように注文したのだ。
おどろいた、そして思わず、あなたはすごいですねと言った。
「多分忘れてるんやろうけど、わざわざ言わなくてもいいかもと思って」
とさらっと言ってのけて、つくねをくしの横から抜き取るように食べた。クールすぎてやられた。俺やったら、いや普通はまだきてないという。全然わるいこともなく
普通ですよね、きてないものをきてないと言うのは。
(写真はイメージ)
でも、それを言われた店員は、あ、しまった、やっちまった、迷惑をかけたと思ってしまう。
そう、思わせたくない、という配慮が彼女にはあるのだ
ひとつ懸念材料がある。そう、だぶってハイボールがカウントされていないかどうかだ。
彼女はそんなちっぽけなことと思っているだろう。そんなものはあとでチェックしたらいいのじゃなあいと思っているだろう。
もし俺ならどうするだろうかと考えた。最大限配慮したとしても、頼んだのがまだきてないんですよとものすごく優しく丁寧に言うってことくらいしかできないと思う。彼女みたいな発想には間違ってもいたらない。前からこの人はすごいなあっておもってたけど、具体的にどこがすごいかわからなかった。
今わかった。相手への配慮がはんぱないのだ。
俺は、まだまだなあと思った。もっともっと磨かないといけないと思った。彼女は、ものすごい範囲にものすごくきめの細かいアンテナが伸びている。私も彼女みたいになりたいものだ。
2017年4月8日 しんちゃんの哲学カフェ2開催
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