京都のミスドで号泣する4才児「ここでおこらないでよ〜」バアバに懇願理由が素敵すぎる。

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今日のカフェはミスドを選択。

セブン-イレブンにオールドファッションが登場してから、ミスドに行く回数がグッと減った。ハニーディップは140円もするし。親指につける指輪くらいの大きさまでダウンサイジングされている。コーヒーを10杯位おかわりするしか、もはや元がとれないようそう呈したきた。

さて、本日の主役はタイトルにもある4歳児。店にはいってきた瞬間から主役の雰囲気を漂わせていた。今日は全国的に雨。5歳くらいのお姉ちゃんとバアバの3人で彼らはあらわれた。

店に入った瞬間お姉ちゃんは自分で傘をたたんだ。4歳児には無理と踏んだバアバは彼女から傘をとりあげ、たたみかけた。

「ゔぃや〜〜〜〜〜〜〜ん」

と大声で泣いた。傘をお姉ちゃんと同じように自分でたたみたかったのだ。それにきづいたバアバはすぐに彼女に傘を返した。まもなく泣き止み、事態は収束した。

おおお、きたなあ、彼女のあの感じはこのままでは終わらない。きっとまたなんかやってくれるだろうと、3杯目のコーヒーと12等分した親指大のハニーディップの1片を口に運び右頬のあたりに、彼女の気配を感じていた。
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思いの外はやく、早速の見せ場がやってきた。彼女は大好きなドーナツを前に興奮し、ショーケースの上によじ登ろうとしはじめた。右手をケースの上にかけ、左足をショーケースのまえに、すこし飛び出た段差にかけた。その瞬間、バアバが雷を落とした。

「そんなところに登りなさんな」

おこられて、すぐに左足を降ろした彼女はまわりを一瞬見た。バアバの声に私も反応し、彼女をみた。くるぞ、くるぞと思ったらきた。

「ゔぃや〜〜〜〜〜〜〜ん。バアバ怒ったらだめ、怒ったらだめ、ここでは怒ったらだめ〜〜〜、ゔぃやーん」

おおお、はじまった。なんだ、なんか子供が口にしないようなセリフを吐いているぞ、いったいなんていっているんだと、わたしは聞き耳をたてた。

「バアバ、怒ったらだめ、ここで怒ったら駄目なんだって、ゔぃやーん」

おおどういう意味なのだ、ここで怒ったらだめって言ってるぞどういういみだ。そうおもっているうちに、バアバは会計をすませて、お嬢2人をつれて席についた。お姉ちゃんはきげんよくドーナツをたべているが、主役の彼女はまだ泣いている。バアバがもういいから食べなさいと言っても食べない。小さい声だが、なにか言っている。私は耳をすませた。

「バアバ、だめだって、だめなんだって、あそこで、わたしを怒ったらだめなんだよ」
「でも、あそこに足をのせたらだめでしょ。食べ物が入っているところだよ、それに、あそこは、のぼるところじゃないでしょ」

なるほど、バアバが言うのはもっともだ。でも、どうやら、怒られたことに対して文句を言っているんではないようだ。どういういみだと思っているとついに答えがでた

「バアバ、あそこで怒ったら、みんなが見ているでしょ。わたし、カッコ悪いでしょ。わたしがダメな子だってのがみんなにわかるでしょ。だから、あそこでは、怒ってはだめなんだって」
「じゃあ、どうすればいいの。足のせたから怒ったんでしょ」
「怒るのはいいけど、ここで、こっそり怒って欲しかった〜、なんで、あそこで、おこるんだよ〜、だめなんだよバアバ〜、ゔぃえーん」

なるほど、そういう理由だったのか。色々な理由でなく子供をみてきたが、こんなに、おもしろい理由で泣いているのをはじめてみた。こんな、素敵な体裁の良さを追求する子供がかつて存在しただろうか。

「そうか、そうか、それはバアバがわるかったね。◯◯ちゃんに、恥かかせたね、ごめんね」
「うん、いいよ」

そういうと納得したのか、涙をホホに垂らしながら、ドーナツを口いっぱいほおばった。

女の子は、おませさんだと、おんなのこをもつお父さんやお母さんから聞いたことはあったが、まさかこれほどとは。ひと前で恥をかかせられたことをこれほど恥じるとは。驚きと、喜びと、なんともいえない、ドキドキで記事にせざるをえないできごとに遭遇した。

セブン-イレブンでコーヒーとドーナツを買って、車の中で食べてては、であえなかった。やはり、でかけて、なにかをすることに意味はあるのだ。

今週の主役はまちがいなく彼女。これ以上の出会いはないだろうなと思う。