起業して6年何とか生き残っているフリーランスからひとこと、最初に持つべきものは

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「辞めとき大変やで」

起業したいという人から相談を受けたときに最初に言う言葉だ。起業の支援、起業家のためのセールスやマーケティングのアドバイスをしている私が言うのも変だけど相当な覚悟とスキルとセンスがないと生き残れないからね。10人中1人しか生き残れないのに、なぜか人は自分はそうならないと思ってしまうんだけど、確率的にいったらほぼ失敗するというデータがでてるから、だから私は辞めなさいという。

私もあと4年生き残れば10人の1人になるが、まあこれは大丈夫そうなので、偉そうにアドバイスしても説得力がえらくますのであえていうが、辞めとけお前には無理だ。いやお前でなくても無理だといいたい。

何の補償もないからね今月食えても明日食える補償はない。好きなことして生きようぜと皆が言うのは、そういった方が儲かる人がいるからだ。起業を支援している俺なんかは、大丈夫といったほうが儲かる。なんせ、起業前のサラリーマンが一番お金を持っているからね。そういうひとにたいして、起業って楽しいぜ、自由だぜって言ってるとそんな人達が夢を持って希望を持ってやってきてくれる。それはおいしいのでやめられんよな。

ポジショントークという言葉をご存知だろうか、もしあなたが知らないならその言葉だけは知っておいたほうがいい。人は、自分の立場が有利になるための発言を必ずしているという概念のことだ。だからこの文章も筆者であるわたくしに有利に働くように書かれている可能性しかないので注意が必要だ。

それでもフリーランスは悪いことばかりではない。圧倒的に自由だし自分の裁量で仕事ができる喜びは何ものにも代えがたい。ちなみに、すきなことを仕事にするとか好きなことで起業するとかはそんなに関係がない。好きなことで仕事するのはもちろん嬉しいが、それよりいいのは好きなようにできることだ。もちろん他の方と組んでのプロジェクトはいつでも好きなようにというわけにはいかないが、それでも裁量はかなり自分で管理できるのでそういう楽しさはもちろんある。

とはいえ不安定でリスクが多いのはまちがいない。それでもやるというならこのスキルだけはいるのではというのを書く。

この3つかな

色々あるけど必要なのは当たり前だけどものやサービスを売るスキル。

直接的にはマーケティングとセールスで、間接的な本質的なスキルとしては伝達力。商品やサービスを作って、または仕入れてきたらそれを売らないと商売にならない。売るのはマーケティングとセールス。そしてそのための道具が伝達力。見ていると伝え方が下手、もしくはまったくできないから、何を言ってるのかわからないって人が多い。磨くべくはこの3つだろう

マーケティングファースト

もともとマーケティングなんて言葉が日本にないとき、ものを売るのはセールスだった。もちろん言葉としてはなかったマーケティングも概念として感覚としてはみな持っていた。それがマーケティングという理論により明確になった感じなのだが、ものを売るってのはセールスだった。

例えば車の営業はドアtoドアで片っ端から家を回り売っていた時代があった。時はかわって、現在はディーラーの休みは平日になり(以前は土日だった)週末にはイベントを開催。奥さんや子供向けのコンテンツも作り家族を呼ぶ。そこには当然興味がある人がきているからそこでセールス。成約率は格段にあがった。これがマーケティングファーストの考え方だ。

商品の前にお客さんを連れてくるのがマーケティング。客の前に商品を持っていくのがセールスと考えるとわかりやすい。そういう意味ではマーケティングファーストのほうが断然やりやすいのだ。

それでもセールスはいる

マネージメントの神様ドラッガーも言っているように究極マーケティングはセールスをゼロにする。マーケティングが完璧ならセールスなんていらんでと言っている。確かにセールスを施さないといけない商品というのはどこか何か売ることに障害を持っているのだ。そこを説明して、ちがうんですよ買ってねというのがセールス。だからできればそんなことせずに売れればいい。

とは言っても、世の中そんな商品ばかりだったら苦労なんてしなくてよくなんでもかんでも売れて仕方ないってなるはずだから、そんなことは実際なく、だから必然セールスが必要と言うわけだ。起業するなら、このスキルは絶対だねいまのところ

それをクライアントに伝えるのが伝達

でもって、結局ものを売るためにマーケティングもしくはセールスもしくは両方を使うとして絶対に必要なのが伝達力。書くまでもないが、伝わらなければ売れるはずもなく、買いたいけど伝えてくれないから買えないんだってケースが結構あったりもする。

自分はコミュニケーション能力が高く書くのも話すのも上手いんだと言っている人の話が、何を言っているかまったくわからないなんてケースはものすごくある。本人がいうコミュニ力あるという言葉ほど信用ならないものはない。

伝えるには書いて伝える話で伝える、踊って伝える、歌って伝えるなどがあるが当面大事なのは話すと書くだろう。このあたりのスキルは徹底的に日々の努力によってあげていき、あげつづける勢いで生涯に渡って取り組むべきスキルなのだ。別にノウハウとかはない。クライアントの読者の聴者の事をしっかり考えて、何をどう言えばいいのかを考えながらやりつづけることだ。本当にあなたの話は伝わっていますかって感じだ。

ほかにもあるがこの3つが恐ろしく大事になってくる。相手のことがわからない察せない、察する気がない、わかろうとする気がない人にビジネスは向いていない。積極的にこれらのスキルを身に着けていただきたい。最高なことにこれは、サラリーマンとして働きながら、お金をもらいながら身につけることができる技術だ。将来起業すると決めたなら、早速着目点をこの3つに代えていただきたい。

私はそれらのスキルを身につけるために今仕事しているのだと。意識をかえるだけで習熟度がまるで違ってくる。あわてて起業するよりそれを磨くことのほうがうんと大切だ。

随分偉そうに書いたが、6年生き残っている人間がいうのだからある程度は信頼性があるだろう。もちろん20年30年やっているひと、もっと大規模でやっている人もいるのでそちらの人の意見を大いに聞いていただきたいが、少しは参考になるだろうと思って書いた。よろしければ是非。