セミナー集客の告知記事は三通りの書きかたがある

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仮に、あなたがマーケティング上達講座を開催しようとすることにします。

集客予定人数は6名。告知は1ヶ月前、告知から3週間たった現在参加者は1名だけ。残り5名をあと1週間で集める必要があります。あなたは、再度集客のための告知記事を書きます。そのスタイルは、おおきくわけて3つあります。
講義

1 すかす

『いよいよ来週末はまちにまったマーケティングセミナーです。読者の方から要望があり始めることになったセミナーも、開催まで1週間となり楽しみでしかたありません。まだ少し席に余裕があります。残席は5名です、満席になり次第、募集は締め切りますので、ご了承ください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしております^^』

いかにも、盛況で、あなたも急がないと、読者の要望からはじまったこの人気講座は、残席があと5つしかありませんよ〜、急げ〜って感じですけど、実際は、3週間も経つのに申し込み1名だけやんけってのがあります。この記事にひとつの嘘もありません。都合の悪い情報を隠しているだけです、セールスの王道なので悪いことは何一つありませんが、って感じです。

2 懇願する

『もうだめです。えらそうににセミナー開催なんて100年はやかったんだ(T_T)告知して3週間もたつのに、参加者はたった1名です。そして、それはおかんです。はじめてなので6名位の規模にしよう、最初から20名なんて無理だからねとやったのだが、甘かったです。6名なんて私には目標が高すぎました。会場なんて借りずに、実家の軒下でやればよかった。それなら、おとんも義理で聞いてくれるから、2名にはなったのに。ああ、もう会場費もでないです。残席は5名あります。3週間で1名しか集まらなかったのに、今から5名はとうてい無理です。どうか、あと1名でもいいのです、予定にキャンセルがでた、テレビをみてるよりはいいかと思うかた、お助けください』

正直にぶっちゃけて、頼みまくる。潔さがあっていいですよね。これもセールスの王道のひとつです、最後は人間関係に訴えて頼みまくる。こいつはしかたないやつだなあとか、可哀想だなあで、売上があがることがあります。いっぽうで、これは高度なセールステクニックだと言えます。ポジティブな情報だけでなく、ネガティブも出すことで、こいつは正直だなあと感じてもらい売り上げにつながることがあります。

自分って全然だめですと、カミングアウトしているようなものですから勇気がいるので、こういう告知方法は少ないですが、たまにあります。

3 クールビューティー

『今週末にマーケティングセミナーがあります。6名定員のところ現在の参加者は1名です。5席の残席がありますので、マーケティングに興味のあるかたで、週末の予定がまだ決まっていないというかた、ぜひのご参加おまちもうしております』

と淡々とクールに事実と現状だけを書くテクニック。心のなかは、1名しか集まらず、ズタズタのはずなのに、それをださないことにより、あれ、これって人集まってないけど、大丈夫なの? この人いやに冷静だから、こんなものなのかなあ、たまたま今回は集まってないのか、トータルで考えると、こんな時もあるのかなあって感じなのかなあって印象をあたえる。

このセミナーに思い切っリ力をいれてない、サイドビジネスでやってるのかなあと思わせる効果ってのがないこともない。普通なら焦るだろうに、大丈夫ですよってのが、逆に品位をあげたりする。これもよく使われるテクニック。目の前の注文が欲しくて欲しくてたまらないのに、別にどちらでもいいですよ、社長が必要かどうか決めてくださいって態度により、購買につながることがある。

買って買ってと迫れば、いらんわーってなるが、逆にひかれると、欲しくなるってのが心情。そこを巧みにつく、高度なスキルである。

いかがでしたでしょうか、内情はまったく人が集まらず火の車。ところが、その告知のしかたにより、全然印象が違ってくる。ミソなのは、いずれも嘘をついていないところ。情報の出し方によってここまで演出が可能だ。

さあ、どの方法をつかいますか。週末のセミナーに向けての最後の追い込み、まだ時間はある、がんばりましょう。