マーケティングはセールスを包括するので厳密に言うとセールスはマーケティングに含まれている。と言いながら、企業においてセールス部門とマーケティング部門が密に関わりを持って行動していることは少ない。
マーケティング部とセールス部は別で得てして協力どころか反発しあっている。マーケターはセールスなんていなくても俺たちが売ってやるぜマーケティングでと思っているし、セールスはセールスでマーケティングってなんや結局は営業なくして販売なしじゃと思っている
そういう反発みたいなのもあってか、両方を学ぶ人は非常に少ない。マーケターはマーケティングのちからだけで何とかしようとするし、セールスマンはセールスだけで売ろうとする。これは非常にもったいないよというのが私からの提言だ。
どこかのマーケティング協会の定義によるとマーケティングとセールスの違いは以下のようになっている。わかりやすいので引用する
・マーケティングとは商品の前に客を連れてくること
・セールスとは客の前に商品を持っていくこと
色々定義はあるだろうがこれが一番しっくりくるので使っている。SNSやウェブサイトやブログで、うちにはこんな商品があるんですよと紹介するのがマーケティングで、おおいいですねとなり、ちょっと教えてくださいと問い合わせをしてきた人に売るのがセールスなのだ

マネージメントの神様ピーター・ドラッガーはその著書で「マーケティングの究極はセリングをなくすことだ」と言っている。なので問い合わせもなしでネット上で発信しているだけでどんどん売れていくのがマーケティングの理想で究極だとしているのだ。
彼の発想はマーケティングはセールスより上位にあり理想はマーケティングオンリーとしている。マーケターにとってはざまあみやがれだろうが、実際のところドラッガーがそれを究極としているところからみても、ほうっておいて売れまくるというのは難しいところと言えるだろう
実際には多少のセールスは必要なのだ。そう考えると物を売るにはマーケティングとセールスが今の段階では両方必要な人が多い。それならば両方のスキルを持っておこうってのが当所のすすめだ。
ネット以降ビジネスはワールドワイドになりマーケターもセールスも猫の手も借りたいほど忙しいだろうが、ぜひスキマ時間で、マーケターはセリングを、セールスはマーケティングを学んでいただきたい。
ほとんどの人がやらないので少しやるだけで全然違ってくること請け合いである