フリーランサーは今現在そして、今後しばらくは資本主義社会のなかで生きていかなくてはならない。要は、モノを売らないとあかん、っちゅうことです。

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自分でも、サービスでも商品でもいいんですが、何かを売らないと生きていけないわけです、現状の資本主義社会では。

NHKの番組『欲望の資本主義~ルールが変わる時〜』の中に登場したシェルバ・キャピタルというベンチャーキャピタルのCEOスコット・スタンフォード氏は、将来、自動運転を始めとする効率化がどんどん進み、労働に必要な人口が今の半分になり、半分の人間が働くなったとき、第四次産業革命が起こりうると述べている。

働いた人間だけが賃金を得て、その賃金をもっている人間だけが、モノを買うことができるというようなものは成り立たないと。働くことのできない人間をどうにかする社会ってのが必要になってくる、それは、おそらく社会主義ではないだろうけど、労働以外を評価する仕組みというか、わからないが、そういうハイブリッドな社会になる可能性は非常に高いと言っていた。
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まあ、いずれそうなるにしても、現時点において、我々は、資本主義社会に身をおいている中で、食べ物を買うためには、家を借りて生きるためには、日本円を稼がないといけない。

そう、フリーランスは何かを売らないと生きていけないのである。

それなのに、夢や希望を胸に、好きなことだけで、やりたいことでってやる人の多くは、極端に売ることを嫌う。もしあなたの商品がとてもすばらしく、唯一無二でも、あなたは、それがそこにあるぞとしらしめるために、広く伝える必要がある。それは、売るためにおこなう、マーケティングという行為だが、それすらもやらずに売れないとか言うのは、ないなあ。

売るのってめんどくさいし、きついし、辛い。

そんなことないよって人もいるだろうが、俺は22年間も朝から晩まで、雨の日も風の日も、ものを売りまくってきたからわかる。しかも、コモディティー化した、たいして特徴もない商品をだ。

だから、わかる、モノを売るのは簡単ではない。命の次、もしくは、命と同じくらい大切と考えられているお金を、もらわないといけないんだよ、クライアントさんやお客さんから。

ごめん、だれか2万円ちょうだいって、言っても誰もくれないでしょ。

そんな大切な2万円を、お客さんにだしてもらうのは簡単じゃない。それにみあった価値を提供しなければならないってこと。それほどモノを売るってむずかしいのだ。

もしあなたが物やサービスを売るのが苦手なら起業なんて辞めたほうがいい。10年後には10%しか生き残らない厳しい世界。あなたの起業は9割の確率で失敗するのだ。トップ1割にはいるために、どれだけがんばらないといけないかは言わずもがなだ。

世の中には、多くの情報があふれているが、この失敗した情報ってのは、極端にすくない。だれも、わたし失敗したんだよなんて書かないからだ。成功していることや、成功している風の情報ばかり。

だから、俺もいけるんじゃないかと思うのだろうが、そうではないのは、数字があらわしている。

マーケティングとセールスを徹底的に学ぼう。資本主義社会がどうなっているかを知りたいなら経済学もいいかも知れない。経済学なんて、しょせん、机上の空論だという声も多いが、いやはや、そんなことは決してない。経済の原理原則を、あなたが、なにかのサービスや商品を開発しようとしているなら、知っておくのは悪くないと思う。

ドラッガーはその著書のなかで「マーケティングの本質はセリングをなくすことだ」と言っているので、モノを売るという面に置いて、マーケティングはとても大切なので学んだほうがいい。いっぽうで、セリングをゼロにするということは、完璧なマーケティングをほどこす必要があるので、リスクマネージメントとしてセリング、つまりセールスも知っておいたほうがいいというのがぼくの考えだ。

当面は続くと思われる資本主義の世の中の中で、フリーランスと生きていこうとするなら、物やサービスを売るという行為ははずせない。売るには、マーケティングとセールスが、どうやら有効なようなので、勉強しましょう。で、時間があったら資本主義の原理原則が学べる経済学も知っていれば、生き残る確率はあがっていくだろう。

そういう意味において、机上で学ぶってことは、とても大切なことのひとつなんだなと思う。

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