自分の世界観で生きて行けばいい『新宿スワン』を撮る園子温監督が如く

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再来月の4月に50歳をむかえるバカボン似のおっさんから若者に向けてのメッセージだ、よかったら聞いてくれ。
50年も生きてきたんだから、ちょっとくらい語ってもバチがあたらんだろう。22年間営業マンとして上司にクライアントに媚びへつらって生きてきたんだからそれくらいは許されるのではないかと。

ぜひ、好きなように生きていって欲しい。家族があって、サラリーマンだから、そんな好きに生きていけないよ、フリーランスのおっさんと一緒にしないでくれという声がいきなり聞こえてきそうだが、自分のできる範囲で好きなように生きていただきたい。

90才まで生きたとしても、もう完全に人生を折り返している。わたしは今までの人生をまったく後悔していないのは、その時々で、好きなように生きてきたからだ。

好きなように生きるっていったいなんだろう?それに悩みながら生きている人も多い。自分探しの旅に出てそのまま自分がみつからずかえってこない人もいる。まあ、色々考えかたはあるが、好きなように生きるというのは、自分の価値観にそって生きることではないかとわたしは思っている。

多くの夫婦やカップルが別れる理由でよくあがるのが価値観の相違。あの人とは価値観がちがってとは離婚の理由であたりまえのようにあげられる。そうなのだ、離婚しなくてはいけないほど、価値観を曲げて生きるのはつらいのだ。

逆に言うとその価値観に沿って生きていくのが、おそらく幸せに生きる本質なのではないだろうか。自分の価値観って何なのか、みつけるのはそんなに簡単ではないが、ここでその方法について言及していると話がそれるので、また機をあらためることにする。

さてわたしの価値観はなんのか。もっともベースとなる基底に位置するのは「うけるかどうか」だ。これを発見したときは驚いた。わたしは理論が好きで、分析や分解が大好きだ。しがぶんかいおとこと名乗っていることからもそれも価値観のひとつなのは間違いないのだが、その下に、もうひとつあったのだ。

それがうけるということ。うけるかどうかが、わたしの価値観のすべて。これが、みつかったときは、声をあげてよろこんだ。そうか、いままで、おれは、このために生きてきたのか、これをベースにしてたのかというので、今までの行動がつながった。

うけるためには論理が必要なのだ。理屈がとおってないと、話が伝わらない。論理的でないと、聞いている人の脳に絵を描けない。わたしの話は、相手の脳にイメージ映像を作ることができないと、理解できないし、おちない。すなわち、それ、うけないってことになる。

そのために分析するのだ。世の中の伝わってなさそうな事象を分解し、伝わりやすくして、伝えるために分析するのだ。すべてはうけるために、それを行なっていたということがわかった。

だから今、生きていて、猛烈に楽しい。わたしは、そのうけるを幸いなことに生業にすることができた。どっかんどっかんとうける話をしながら(半分はすべっているが)生きているという、価値観に沿った最高の生き方をしている。

だから、みなさんにも伝えたい。色々幸せな人生ってあるけど、自分の価値観にそった生き方を見つけられると本当に楽しい。いま、それをみつけることができる方法がないか模索中。これができたら、商品としてまた売るので、買ってね。きっと、安い買い物になると思うよ。

まあ、こうやってうけるをベースに生きているわけだが、もうひとつある。それは、かっこいいかどうか。これはおそらく、自分のコンプレックスからきている。あだなはずっとバカボンとかムーミンとか、最近ではポニョ。人間にさえなれてないない。アニメの世界からもでられてない。かっこいいとは無縁の人生。ブサイク不細工と言われて生きてきた、反動なのだ。

やたらカッコいいものへのあこがれが強い。例えばこれは、昨日見つけたREDBULLが作った映像だが、もう何回も見ている。

あとは四角。四角が大好きなのだ。だから、ブログはwrdpressのデフォルトのテーマを使っている。この四角観がたまらないからだ。尊敬するアーティストでかっこいいものをつくるりょうという友達がいるのだが、もしかっこいいものを作りたいなら、まずは自分がかっこいいと思うのをたくさん見て、集めて目を鍛えろと教えてくれた。それ以来、そうしているが、そのひとつがこの映像だ。

あとかっこいい世界観がすてきだなと思うのが映画監督の園子温さん。彼がかっこいいと思って描いている部分が、ものすごくかっこいいと思っていて、彼の映画は全部みている。ただ、映像や描く世界がとてもすごいので、みなにお薦めする感じにはならない。愛のむきだしや冷たい熱帯魚は、最高に面白い映画だが、同時に最高にえぐい。まあ、もしみるなら、自己責任でお願いしたい。

内容はまあ、あれだが、映像や世界観は強烈にかっこいいと思う。5月に新宿スワンという漫画を実写化した映画が公開されるが、これは絶対にみたい。バリバリのバイオレンスものなので、きっと凄い世界観が打ち出されるのだろうが、まちがいなくカッコいいと思う、俺にとって。

エリカ様もキャバ嬢役ででてくる。監督は女性をエロく描くのがとても上手いので楽しみだ。キャミソールすがたで新宿の街を走るエリカ様を映画館でみてみたいものだ。大河で殿様役を見事に演じていた綾野剛が主演。現在の大河にでてる伊勢谷友介や演技派で大好きな山田孝之もでてるから、絶対にみたい。相当カッコよく描かれているだろうと思うと楽しみでしかたがない。

カッコよく生きろとか、自分の生き方を見つけろとか、価値観をみつけて生きなあかんよって強制しているわけでは全然ない。価値観にのった生き方も選択肢のひとつとしてあるよという提案ね。是非検討してみていただければと思う。