経営コンサルタントのメイン業務のひとつ資料作りは最高のアトラクション

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コンサルティング会社で新人は、資料や文書作りを徹底的にやらされる。そして、こんなものはクソだと徹底的にやられる。

資料作成は絶対だ

私はコンサルティング会社出身ではないが、セールス時代に提案書だの企画書だのプレゼン用の資料だのを、上司にこれでもかと作らされた。上司の中には資料作りが芸術的に上手い人がいて、その人に鍛えられまくったことで人並み以上の資料はつくれるようになった。独立後はコンサルになったので、仕事の9割位が資料作りに費やされてきたので、5年前に比べて格段にはよくなったが、それでも、まだまだ全然なのだ。クライアントが大満足というような資料を完璧につくれるようになるのはまだ先だろう。

資料なんてのは、しょせん、文書と絵と写真とグラフの組み合わせだけなので、そんなに複雑なものではないが、それでも、それを見やすく、わかりやすく、説得力をもたせ、相手の要望に答えて、芸術の域まで美しく高めようと思えば、10年やそこらで完成するものではない。

何百何千という資料を見て、ミリ単位で罫線の位置フォントの大きさ、行間、字間、レイアウト、配色を考えて極めて行こうとするとほんとそれは芸術に近いものがある。コンサルタント歴20年という先輩の美しい資料は、いつまでみていても飽きないほどの美しさがある。

友達にレイアウトの達人RYOというのがいるが(RYOの作品)

彼はこの写真をとるために数10分かけてああでもないこうでもないと、何もない森のなかにバイクや斧をレイアウトした。真似したくてやってみたが、見事にうまくいかない。彼は常日頃そういう美しいものカッコイイものを集めている。ピンタレストでは何百枚もの写真にピンをつけていると話していた。書類もこれに近い。

レイアウトのうまく決まった、文字数もグラフも図形もいい感じで完成された資料はそれだけで相当の説得力を持つ。先日も素人が作ったチラシをさんざんみた後に、おそらくプロが作ったであろうポスターをみたが、それはもう洗練度が全然違った。

10000時間の法則というのがある。何でも10000時間かければプロになるぜというアメリカの経営コンサルタントマルコム・グラドウェル提唱した理論で有名なものだが、そういう概念から行くと資料作りはまだ5000時間くらい足りない。幸いここにきて、朝から晩まで資料を作りまくっていて大幅に時間を稼いだので、この感じを継続して資料を作って行くことにする。

美しい資料は印刷して書斎の壁に貼ってある。俺もいつかこんなレイアウトの資料をつくってやるぜとがんばるためだ。ちなみに、文章が上手い人のテキストも印刷しているし、希子ちゃんの写真も貼ってある。

文章の中で英数字は絶対に半角で書くと決めているのは当然だが、全角の中で使うとフォントによっては少しチグハグになる場合がある。そうならないように英数字のフォントもバランスのいいものを決めている。

文書はワードでうちまくるが、行間とか時間とかインデントの量には徹底的にこだわる。私は資料でも文書をたくさん盛り込みたいタイプ。読み手がみた瞬間にうわーってならないように考えます。それでもうわーってなることが多いのでまだまだ修行が必要です。

資料の美しさにこだわる人は少ないように思います。読みやすい、見やすい、美しいというのは実は強烈な武器になります。資料が正確なら、はたして仕事がいい加減なことしかできないやつでも、こいつはきっといい仕事をするに違いないと判断されます。人は見た目が9割、ひとは見た目が100%とかが流行っていますが、資料も見た目が9割なような気がします。

今日もあさからずっと資料を作っていますが、なかなか満足したのができません。書いては立ち上がり座っては走りを繰り返し今日も資料を作っています。

構造

資料作りも、ライティングも、プレゼンも見た目の美しさと同じくらい重要なのが構造です。これを伝えるにはどういう構造にするのが一番いいのかを考えないひとに明日はありません。死ぬほど構造を考え、文章を構築しましょう。そしたらあとは、それを何で伝えるかだけです。

絵なのか、図なのか、写真なのか、文章なのか、踊りなのか、歌なのか。それを決めて伝えていけばいいだけです。どんなにきれいな図でも構成がクソならまったく伝わりません。

資料を作りまくればいいと思います。そうすれば、あなたやあなたの商品やサービスや絵や歌や写真は突然売れ始めます。わかりやすくなったからです。10000時間だけでいいから何かやりとげましょう。私が今やるべきなのが資料作りなのです。

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