ものすごくまずい蕎麦を作るカリスママーケターの末路。小さく安く始めよう。

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言うまでもなく悲惨な結果になります。

マーケターが蕎麦屋をオープンしました。場所?そんなもんどこだっていいよ、俺はマーケターだぜ、どんな田舎にだって客を引っ張ってくらあ、とおおみえを切って蕎麦屋をオープンさせました。

偉そうなことを言うだけのことはあります。こんな田舎にどうやって人がってところに車が列をなして詰めかけ、村はお祭りかというほど人があふれています。マーケターがそば打ち教室で教わった打ち方で地元産のそば粉を使って蕎麦を作っています。その様子をガラス越しにみている人もいます。さすがカリスマです、店は大繁盛です。

ところがその盛況は1ヶ月もたたず終焉いたしました。

ソバがあまりにもまずかったのです。前評判が良すぎたからか、遠路はるばるソバを食べにいったお客さんは怒りまくっています。自身のネットでその感想をあげネットは炎上しております。あっというまに評判が広がり、マーケターのマーケティングが追いつきません。否定する意見が増殖するスピードのほうが早いです。
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(写真はイメージです。本文に登場する蕎麦屋と一切関係はございません。蕎麦屋自体架空だからこの記述がいるのかどうかもわからんがな)

どこからもれたのか、マーケター蕎麦屋の、ビジネスなんか簡単だよ、マーケティングがあればなんだってうっちゃうぜって意見が流出し、それも炎上を始めています。もう火は消せそうにありません。

まもなく蕎麦屋は閉店となりました。

これは架空の話ですが、こういうことは、いつだって起こります、我々のビジネスにも。

「なんで、あなたの商品にそんな安い値段をつけるの?5000円のセミナー、安すぎるわよ。18000円にしなさい、安い価格には安い客しかこないわよ」

と起業コンサルタントに言われたあなたは、まだ駆け出しにもかかわらず18000円のセミナーを開催することに決めました。マーケティングもままならないあなたは結局売ることができず、友達や知り合いにダイレクトメッセージを送りました。

かわいそうと思った友達や、断るのが苦手なともだちは、たいして行きたくもない、まして高い。行きたくないから、さらに高く感じるセミナーに顔をだしてくれました。あなたは友達に感謝します。

友達はそもそも聞きたいと思っていないから、受講姿勢が積極的ではありません。そんな姿をみたあなたはあせります。あせって、ひどい講義になります。友達はそれをみて思います。これで18000円って。

友達にとってもあなたにとっても長いセミナーは終わりました。

「ど、どうだった?」

とあなたは聞きます

「う、うん、よかったよ」

と友達がいいます。そう、ありがとうとあなたはいいますが、それが社交辞令であるのはわかります。でも、それを認めてしまうと次にすすめないので、あなたはそれを本当の感想だと言い聞かせます。あなたは先生に相談します。先生は、それは、あなたSNSの使いかたがだめだわ、ブログの書き方がだめだわっていいます。もっとマーケテイングを勉強しなさいっていいます。

あなたは勉強して、集客力をつけます。ですが、セミナーの値段と内容は同じです。

蕎麦屋と同じですね。高くてひどいセミナーを宣伝して悪評をひろげていることになります。

これも架空の話で、わかりやすく極端にしていますが、こういう事例は多いです。このアドバイスに苦しんでいる人もいます。安い値段をつけると、あ、あなた自分のサービスに自信がないのねって言われます。

バイトしながらでもいいから、最初は安く、そして小さく始めよう

ちょっと勉強して資格をとったあなたの講義が18000円の価値があるわけがないじゃないですか。講義はまちがいなくやるたびに上手くなります。同じ内容でも受講者の心に響き、脳に残るようなものになってきます。それは、それだけで価値があります。あなたの講義をあなたがデビューしたてに聞いた人と、100回目に聞いた人とでは、受け取る情報量が断然ちがいます、あなたの技術があがっているからですね。

そう考えると、1回目は例えば無料か500円くらいで、100回目は10000円のほうがまだいいです。受け手が受け取る情報量ににお金を払っていると考えるとこの値付けは正しいですね。最初は安すぎる値段で始めればいいのです。それで生活できないのなら、バイトしながらすればいいのです。

芸人や俳優と同じです。今をときめくトップスターも、いきなり売れたわけではない。下積みが10年なんてザラです。15年も20年もって人がいます。彼らは自分の芸ができる場所があればただでもやっているのでしょう。経験を積む大切さを知っているからです。

値段をつけるのが難しいと悩む人がいますが、悩むなら安目で設定してください。安い価格でやり、それ以上の価値を提供すると、声がもらえます。

「これで無料ですか?ありがたいです、もったいないです。3000円でも高くないです」

そういう声をもらえれば、じゃあ次は1000円でやってみようってなります。するとまた声が。今日はありがとうございました、1000円以上の価値ありました、と。

じゃあ3000円でもいいのかなあって、あげればいいです。すると自分の中に、安心と自信がめばえます。この価値は3000円だ、という自信がめばえます。そうなると堂々と薦められるようになります。これを必要とする人は絶対にいる。そしてこの値段は高くない。

そうやっていくほうがいいです。

逆をやっちゃうとしんどいです。師匠が10000円って言ったからつけたけど、なんか高すぎるのではないかなあってなっちゃいます。それはおそらく高すぎます。もっと安く始めましょう。いいものを提供していれば、値段なんてすぐにあがります。

価格で悩むのは高すぎる値段をつけようと思っているところからはじまります。最初は500円とか1000円とか2000円で、2人とか3人で始めてみましょう。

アメリカのコメディアンで、グラミー賞の司会とかもする超人気者のクリス・ロックもできたてのネタは、家の近所にある中華レストランのステージで、ものすごく少ない客の前で試すらしいです。このネタは完璧だ、抱腹絶倒になると思って提供しても、受けるのは2つか3つのセンテンスだけのようです。

そこから修正を加え、やがてグラミー賞とかの大舞台で完成品を披露します。彼のそれはすごいです。全てのセンテンスでわらいがおきるほどです。

小さく安く

ですので結論は、

小さく安くはじめて、商品やサービスに磨きをかけ続けろってことですね。そうやりながらセールスやマーケティングのスキルをつかって、伸ばして行くべきです。商品がよくないのに、マーケティグだけうまいのは不幸です。

小さく安く始める魅力は思っている以上に甚大です。

不足はバイトで埋めましょう。友達をだましてはいけません。