最初にやってもらうべきは用語の暗記。用語の統一から始めるメリット

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「寝る前に、口の中にある白い硬いやつを、上から14本下から14本あごについているのあるでしょ、あれを磨きなさいよ」

って毎回子供に言うと考えるとゾッとしますよね。それが歯であることを子供に教えればそして子供がそれを覚えれば次回から

「寝る前に歯を磨きなさいよ」

で済む。

MBA出身者はマーケティングや経営の共通言語をもつことでMBA出身者同士の話はとても早くすむので、それはメリットのひとつだと言う。ほんとうにそう思う。

「ボトムでもっと後ろ足を踏んでトップに向かうんだけどショルダーが張っていないと思ったらトップで長めにレール入れてカットバックにきりかえてね」

と言われて理解できるのはサーファーだけだろう。

その業界の用語を最初に理解し暗記するってのは思っている以上に効率がよく、なにかを教える時に採用している。それは英語塾でも同じ。

例えば接続詞、旺文社のロイヤル英文法によると(以下引用)

接続詞は語と語、句と句、節と節とを結びつける語で、文法上対等の関係にあるものを結ぶ等位接続詞と、従節を主節に結びつける従位接続詞とがある。

(以上引用終了)
とある。

私はこのロイヤル英文法が大好きで、英語を学習したいという人には、まずこれを全部よんでくださいと言ってひかれてしまうのだが、もう暇さえあれば読んでいる。今も接続詞の定義を概念を引用したが、おおなんと美しいと萌えてしまったほどだ。

生徒さんには接続詞の概念を言えるようになってもらう。そしてすべての用語の意味を理解してもらう。この場合だと句と節の定義を聞く。句ってなんですか? と。

句を説明できる人はすくない。句というのはこれもしっかり定義があり、ロイヤル英文法では次のようにある(以下引用)

いくつかの語が集まって、ある品詞に相当する働きをするものを句という。

(引用終了)

語と言うのは単語のことで、接続詞は単語と単語だけではなく、句と句や節と節をつなぐのですよと言っている。実はこれ英語を読む上で極めて重要で、等位接続詞のandがつないでいるのがどの語と語なのか、はたまたどの句と句なのかってのをしっかり見極めることをせずに読むことでおおいに誤訳するケースが多いのだ。ちなみに節とは、いくつかの語があつまって文の一部を構成するものなので、そのなかに主語と述語がある。文と文をつなぐこともある。

英語は単語をルール通り順番に並べることで、すべての人が安心して読めるようになっている。英文だけに触れまくって覚える方法でも、私のように文法書を読みまくって覚える方法でもいいが、このルールを覚えないことには英語は読めないし話せない。

ちなみに、英語を英語のまま覚えようが、日本語を介して覚えようが、どっちだっていい。そんな論争は好きな人だけでいつまでもやってろって感じ。どんなやりかたをしたって最終的には英語の単語をみたらイメージに変換し、ルールは体が覚える感じで話せるように読めるようになるから。目的地にいくのに、色々なルートがあるって程度の差しかない。

接続詞とは何かって定義を完璧に覚えることが結局は学習効率を高める。先生とのやりとりのときにはもちろん便利だが、自分の脳内を整理するのにもとても役立つ。ただこれっておそろしくめんどくさく時間と手間がかかる作業なのでほとんどの人がやろうとしないし、塾生にはしつこくいいすぎて、切れて殴りかかられそうになる。毎回毎回、接続詞って何? 句と句って何? 節の定義は? ってやるからだ。英語の授業をスカイプにしているのはそういう意味がある。

話はそれるが、質問力とか、色々質問してクライアントから答えを引き出せとか、おれ、質問上手いねんとかあるが、質問しすぎるとうざいからね、俺はしすぎて生徒にきれられまくってるからわかる。質問はほどほどにね。

ということで何かを学ぶ時にその用語を学ぶってのはとても大事。もちろん、なにも習う前に用語だけ覚えろって言われてもピンとこないし、それは無理。なので、用語は覚えておいたほうが絶対にいい。事あるごとに用語集をだしてきて、覚えようとする、覚えることが大切だということを知っておいていただきたい。

サーフィン上達セミナーを不定期で開催しているが、参加の条件に、用語を覚えてきてねとしている。2時間のセミナーで効率的に進めるためには、口の中にある硬い白いものとは、やってられないのである。